まんま和食のミーナとジャン・シャルル・ボワセの勢い
- 2013/10/06
- 23:08

オオトリの夕食は、有名なサンフランシスコのマイケル・ミーナで。思った以上にカジュアルなレストラン。ラジ・パーがワインディレクターを務める。 席が遠くて話せなかったが、ボニー・ドゥーンのランダル・グラハムが古いシガール・ヴォランのマグナムを持参。まさにローヌのヌフ・デュ・パプを飲むようで、ノックアウトされた。 ここの料理は、和食のインスピレーションと聞いていたが、それどころでなくまるで和食。1皿目...
ゴージャスなデュモルとスタイリッシュなタブラス・クリーク
- 2013/10/06
- 22:52

最終日の4日は、ロバート・モンダヴィで歴史的なトカロン・ヴィンヤードを眺めながら12年の試飲。11年とは違って、豊作でいい出来のようだ。 続くランチでは、リッジのポール・ドレイパーや世界最優秀ソムリエのジェラール・バッセ、アレックス・ハントMWらの近くに座り、様々なワインをきく。リッジのガイザーヴィルのバレルサンプルはMLFの途中で興味深い。デュモルがロシアン・リヴァー・ヴァレーで造るシャルドネとピノ・...
カリフォルニアはヴァリュー・ワインの宝庫
- 2013/10/05
- 02:13

カリフォルニアはヴァリュー・ワインの宝庫でもある。全般的に高くなっているが、掘り出し物はまだ見つかる。2日目の10月1日の試飲で実感した。 講師は「アメリカン・ワイン」の著者リンダ・マーフィー。朝8時半にもかかわらず元気だ。ヘルズバーグのホテルで20種。品種のみオープンになっているブラインド試飲。 最初はスパークリング。冷涼なアンダーソン・ヴァレーかなと思ったが、ロデレール・エステートではない。何か...
MSとMWの凄さ、秒速の判断…カベルネ漬けの一夜
- 2013/10/04
- 16:19

「ライフ・イン・ザ・ファスト・レーン」(駆け足の人生)だよね」 隣のジェフ・クルスMS(マスター・ソムリエ)に話しかけると、ジェフが笑いながらうなずいた。 夕方からカベルネ漬け。15種の濃いカベルネを試飲した後に、13種のカベルネが登場する生産者との夕食会。シルバー・オークの地下ホールで、ジョール・ルーカスが所有するスカイウォーカー・ランチの和牛を食べながらの会は、カベルネの香りでむせかえった。 近く...
ヒロ・シェフのフュージョンde一息…TERRAにて
- 2013/10/04
- 02:07

時差もようやく抜けてきた3日目。夕食はミステリー・ツアーだった。ワイン・インスティテュートが選んだナパヴァレーの生産者とそれ以外の産地の生産者と、ゲスト2人がレストランで食事をするというもの。デート番組のような趣向だ。 私のお相手は、ハウエル・マウンテンのデリア・ヴィアデアと、クラインのワインメーカーのチャーリー・テゲレトス。よく知ってるワインで良かった。デリアは日本で何度も会っている。3人の息...
ファイラとスクリブ…カリフォルニアのピノで衝撃の発見
- 2013/10/03
- 16:31

これまでの3日間で最も興味深かったのが、2日に開かれたカリフォルニアのピノ・ノワールを北から南に概観するブラインド試飲だった。ジャンシス・ロビンソンと一緒に働くジュリア・ハーディングMWも「興味深いもののひとつ」と話していた。 アンダーソン・ヴァレーからサンタ・バーバラ郡まで760キロ。太平洋の寒流の影響を受けたピノ・産地が南北に伸びている。その多様性を解説したのは「ワイン・バイブル」の著者カレン・...
熟成セインツベリーとJ・シュラム
- 2013/10/02
- 16:14

2日目はハードだった。朝一番でリンダ・マーフィーによるヴァリューワインのブラインド、昼は次世代の生産者、夜はスパークリングのアペリティフと古めのピノやカブを生産者とともに。 スパークリングは古いVTが面白かった。J・シュラムの93はシャルドネが80%以上のブレンド。14年前にデゴルジュしたそうで、きれいなデゴルジュマン後の熟成をしていた。香りに違和感を感じたのだが、英国のバイヤーは正常だと。まだまだです...
クッチとロスト&ファウンド…注目の新世代ピノ
- 2013/10/02
- 09:39

2日目の昼は次世代の造り手14人を集めての試飲会。 ジーナ・ガロ、カール・ウェンテ、スザンヌ・グロース、ジャネット・ヴィアデア、ダン・コスタ(コスタ・ブラウン)、ヴィオレット・ガーギッチら、姓名で想像がつく通りの有名な生産者がそろった。私の発見は有名な生産者の息子・娘ではなく、全く新しい世代のピノ・ノワールの造り手。いずれも未輸入だ。 クッチのジェミー・クッチとロスト&ファウンドのジェフ・クルス。...
ターリーのジンファンデル…バッセMWもお気に入り
- 2013/10/01
- 15:22

昼はシャルドネ。夜はジンファンデル。 セゲシオ、レイヴンズウッド、ソボン、ターリー、ラファネリ、マッキアの6人の生産者によるパネルディスカッション。顔ぶれもワインも濃い。ローダイ、ソノマ、パソ・ロブレス、アマドールなど産地の違いによる味わいの違いがよくわかった。 久しぶりに飲んだターリーのペセンティ・ヴィンヤード(パソ・ロブレス)2011が一番お気に入り。16.3%のアルコール度ながら、シャーヴのエル...
リトライが赤も白も人気…シャルドネの新潮流
- 2013/10/01
- 15:20

カリフォルニア・ワインズ・サミット開幕。最初のセッションはシャルドネの新潮流。ソノマのハンゼルにて、19種ものシャルドネを一気に試飲。選んだのはサンフランシスコ・クロニクル紙のワイン担当編集長のジョン・ボネ。 ボネはパーカーとは反対の嗜好で、冷涼な産地から低アルコール度で、優雅なシャルドネを中心に紹介した。印象深かった5本はKnez Demuth 2011、ハーシュ2011、ハイド・ド・ヴィレーヌ2007、リトライのテ...
サクサムは凄かった…カリフォルニア・ワインズ・サミット前夜
- 2013/09/30
- 14:22

各国のジャーナリストやバイヤーを集めて初めて30日から開かれるカリフォルニア・ワインズ・サミット。前夜祭のレセプションが29日、サンフランシスコのベイサイドのレストラン「EPIC」で行われ、ローダイ、サンタ・バーバラ、パソ・ロブレスのワインを飲みながら顔合わせが行われた。 サンタ・バーバラでは、パルミナのネッビオーロや、ケネス・ヴォルクのアルバリーニョなどの変わり種が登場。世界最優秀ソムリエのジェ...