CHアンジェリュス、21金の2012年記念ボトルお披露目
- 2014/07/31
- 01:30

2012年にサンテミリオンのプルミエ・グランクリュ・クラッセAに昇格したシャトー・アンジェリュスのアジア担当広報のボング・グレラ・トラムさんが来日し、30日、21金でエッチングした記念の特製ボトルを披露した。 ボトルは黒ベースに21・7金でシャトー名や名物の鐘をエッチングしている。5月に香港で開かれたヴィネクスポ・アジア・パシフィック会場で世界公開され、日本では初公開となった。55%メルロと45%カベルネ・フラ...
パルメイヤー、ソノマコーストから初の自社畑ピノとシャルドネ発売へ
- 2014/07/31
- 01:25

カリフォルニアのパルメイヤーは、ソノマ・コーストの自社畑ウェイファーラー・ヴィンヤードから造るピノ・ノワールとシャルドネをこの秋、初めて発売する。 ウェイファーラー・ヴィンヤードはフォート・ロス・シーヴューAVAの標高330メートルに位置し、海まで8キロ。パルメイヤーのかつてのワインメーカーで、マーカッシンのオーナーであるヘレン・ターリーさんを通じて発見し、1998年に購入した。広さは12ヘクタール。 ナパ...
サター・ホームのヴェラ・トリンケロ・トレース死去
- 2014/07/31
- 01:24
カリフォルニア・ナパヴァレーのパイオニアでサター・ホーム・ワイナリーの所有者ヴェラ・トリンケロ・トレースさんが22日、亡くなった。76歳だった。 地元のナパヴァレー・レジスターによると、トリンケロさんはセント・ヘレナにあるサター・ホームの秘書として、兄弟のボブ、ロジャーと共に活躍。サター・ホームを40以上のワインとスピリッツのブランドを有するトリンケロ・ファミリー・エステートに発展させ、全米でも有数の...
サム・ハロップMW、故国NZでワイン生産へ
- 2014/07/30
- 00:17

ワインコンサルタントやSAKEのプロモーションで精力的に活動する、ニュージーランドのサム・ハロップMWが出身国のワイヘケ島でワイン造りに乗り出した。 ハロップ氏は2003年、最難関資格マスター・オブ・ワイン(MW)に最年少で合格。ロンドンで開かれるインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)に日本酒部門を創設する一方で、ワイン審査部門の責任者を務める。スペインのボデガス・フォンタナ、ポルトガルのファルーア...
酸とうまみうれしい、フェルプスのバッカス1987年
- 2014/07/30
- 00:14

シャンパーニュ漬けの暮らしから、帰国して、どうやって真人間に戻るか。シャルドネやピノ・ノワールはもういい。思い浮かんだのは、サンジョヴェーゼとカベルネ・ソーヴィニヨンだった。 適当なボルドーが見つからず、ずいぶん前に買ったカリフォルニアを思い出した。ジョセフ・フェルプスのバッカス・ヴィンヤードの1987年である。悪くない。というか、心躍る選択ではないか。堀賢一さんにインシグニアを何度もごちそうになり...
11月のヴィネクスポ日本、大手ブランドが参加
- 2014/07/30
- 00:10

11月1、2日に東京・御成門のプリンス・パーク・タワー・ホテルで開かれるヴィネクスポ日本に参加する生産者の一部が発表された。 今回のヴィネクスポは初めて日本市場に焦点を絞った。事務局によると、日本は成熟したワイン&スピリッツの市場で、17万8000の販売拠点がある。輸入ワインの販売量は世界6位。5000人以上の来場者が見込まれている。 2400平方メートルの会場に200の出展業者が期待されている。これまでのところ、チ...
ノンマロと澱熟成の効用は?ランソンのヴィンテージ・コレクション1990
- 2014/07/28
- 23:44

ランソンのヴィンテージ・コレクションは、澱と共に長期熟成したシャンパーニュのファンには、たまらない贈り物だ。マグナム瓶のみで、1976年から2002年まで15ヴィンテージが用意されている。 本社で、醸造責任者のエルヴェ・ダンタン氏と1990年を試飲した。1か月前にデゴルジュマンしたばかりのもの。ドザージュはリットル当たり3グラム。香りは複雑で、味わいはフレッシュ。クリーミィで、マカデミアナッツのような複雑な香り...
ラフィットの中国プロジェクト、2016が初ヴィンテージ
- 2014/07/28
- 23:33

ボルドーの1級格付け、シャトー・ラフィット・ロートシルトを所有するドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト(DBR)が、山東省の蓬莱市で生産を進める赤ワインは、2016年ヴィンテージから発売されそうだ。 DBRは2011年に計7ヘクタールの畑に植えたカベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、マルスランを、2013年に収穫したが、実験的なキュヴェにとどまる。中国の国有企業CITICとの共同プロジェクトを2008年から進めてきた。 デカンタ...
シャロレの牛肉がAOPを取得
- 2014/07/28
- 23:32
フランスで有名なシャロレの牛肉がAOPを取得した。 フランス食品振興会によると、7月10日付のEU官報にAOP(原産地名称保護)として認められたと掲載された。 シャロレの牛肉は、表面は滑らかで、絹のような触感をもち、生き生きとした赤い色。柔らかく、ジューシーで、香り豊か。わずかに酸味が感じられる。生産地域は、ブルゴーニュとローヌ・アルプ地方の355コミューン。気候や土壌が牛の飼育には好条件で、そのノウハウは、...
2014年のボージョレーは順調
- 2014/07/27
- 23:08
2014年のボージョレーは、順調に生育が進んでいる。 フランス食品振興会が伝えるボージョレーワイン委員会の発表では、1月から3月は温暖で日照量も非常に多く、発芽も4月2日前後で暑い天候が続いた。開花は 6月2日前後にはじまり、完璧な状態が続いた。 委員会は「早い区画ではすでに、果房形成が終了した。この理想的な天候条件が、よい収穫を予感させる」と語った。...
中国資本、オーストラリにも進出
- 2014/07/27
- 23:07
中国資本がオーストラリアのワイナリーにも目を向けている。オーストラリアン・ヴィンテージ社が所有するバロッサ・ヴァレーのシャトー・ヤルダラを売却し、中国資本のトレジャー・ヴァレー・ワインズ傘下の1847ワイナリーが取得した。買収額は1550万ユーロと見られる。 ...
熟成は王冠よりコルク、ペテルスのシェティヨンで体感
- 2014/07/26
- 23:17

王冠のスパークリングを時たま見かける。気軽でいいが、シャンパーニュでは許されていない。熟成に問題があるからだろう。 ただ、瓶内二次発酵中の栓は、圧倒的に王冠が多い。ジャック・セロスやエグリ・ウーリエのような「樽派」ですら王冠だ。アグラフと呼ばれる留め金でコルクを留めているのは、ボランジェ、ベレッシュ、ドン・ペリニヨンのエノテークなど一握り。今や市場から消えたアラン・ロベールも、コルクで留めていた...
クリュッグ、クロ・デュ・メニル2003英国で発売
- 2014/07/26
- 23:07

シャンパーニュのメゾン、クリュッグはメニル・シュール・オジェ村の単一区画から造るクロ・デュ・メニル2003を、英国で発売した。 メニル村の中にある1・8ヘクタールのシャルドネ畑から造られるブラン・ド・ブラン。8671本とマグナム659本が生産された。2003は猛暑の年で、これまでで最も少ない生産量となった。 2003年は冬と春が乾燥していて、2度の厳しい霜害に続く早めの開花となったが、猛暑で収穫は減った。収穫は1822年...
キンタ・ド・ノヴァル、2012年ヴィンテージ発売へ
- 2014/07/26
- 23:05
ポルトガルのキンタ・ド・ノヴァルが、2012年からヴィンテージ・ポートを発売すると発表した。 クリスチャン・シーリィ社長がブログで明らかにした。必要な品質、クラシックなヴィンテージのスタイルと特色があれば、ヴィンテージを発売するという。生産量は2000ケースで少ない。...
シャンパンファイトに映える、ボーモン・デ・クレイエール
- 2014/07/26
- 00:18

浜辺から居酒屋まで、色々な所でシャンパーニュを飲んだが、初めての体験だった。客席でシャンパン・シャワーを見るのは。 エペルネ近郊のミシュラン1つ星。ホテルレストラン「オステルリー・ラ・ブリケットリー」のダイニングでのことだ。巨大な銀のクーラーに3本のシャンパーニュがさしてあった。この地によくある演出。気分は盛り上がる。給仕長が音もたてずに栓を抜く……。 と思いきや、爆発音がした。泡の嵐が、すぐ横にい...
ブルゴーニュ、ヒョウ害防止網の使用を検討
- 2014/07/26
- 00:11
ヒョウ害の続くブルゴーニュで、防止用の網を使用する議論が出ている。 6月末にコート・ドーボーヌで起きたヒョウ害では、用意していた大砲が効果を発揮しなかった。網の仕様について、ブルゴーニュワイン委員会は実験的な仕様の検討に入ったが、現在のAOC制度では禁じられており、本格的な使用はINAOの許可が必要となる。...
LA近郊にマリブ・コーストAVAが誕生
- 2014/07/25
- 11:49
カリフォルニア・ロサンゼルス近郊のマリブ・コーストが、AVA(アメリカ政府公認ブドウ栽培地域)に認定された。 LAタイムズ紙によると、マリブ・コーストには52の生産者がいて、栽培面積は約50ヘクタール。海岸リゾートのイメージが強いが、2世紀近いブドウ栽培の歴史があるという。長さ約74キロ、幅約13キロにわたって広がる。 既にあるマリブ・ニュートン・キャニオンとサドル・ロック・マリブは、今回のマリブ・コーストの...
ウィリアム・ドゥーツ2000、完全復活を実感
- 2014/07/24
- 07:14

シャンパーニュとボルドーは似ている。ディテールのチューニングと、それを可能にする投資が必要な点で。メゾンからレコルタン・マニピュランまで、話が深くなると、同じような結論に行き着く、という思いを何度もする。 シャンパーニュのNVはいつ飲んでも同じ味。と思っていると取り残される。優れた造り手は努力を怠らない。いつまでも同じ味わいでは、改良を図るほかの生産者に遅れをとる。老舗の味を守るラーメン屋が忘れら...
モエ・エ・シャンドン、グラン・ヴィンテージ2006発売
- 2014/07/24
- 07:09

シャンパーニュの最大手メゾン、モエ・エ・シャンドンが71番目のヴィンテージとなるグラン・ヴィンテージ2006を発売した。 ブレンド比率はシャルドネ42%、ピノ・ノワール 39%、ピノ・ムニエ19%。風味の豊かさと香りの広かりが特色で、リットル当たり5グラムのドザージュによって、ミネラル感が際立ち、余韻をほろ苦い味わいが締めくくる。 醸造最高責任者のブノワ・ゴエズ氏によると、グラン・ヴィンテージは、収穫時の潜在...
ボランジェ、馬でVVフランセーズの畑を耕作
- 2014/07/23
- 06:26

シャンパーニュでも、馬による耕作を導入するメゾンが増えている。 レコルタン・マニピュランのアグラパール、ジョルジュ・ラヴァル、ブノワ・ライエらは、早くから取り組んでいて、ライエはブジー村の外れで自分専用の馬を飼育している。メゾンでは、最大のビオディナミ畑の所有者であるルイ・ロデレールも導入しているが、ボランジェも5年前から取り組んできた。 ボランジェが馬で耕作しているのは、優良年に2000~3000本し...
ゴッセをテラヴェールが発売へ
- 2014/07/23
- 06:18
マロラクティック発酵を行わないことで知られる少量生産のメゾン、ゴッセを、テラヴェールが9月から発売する。 400年の歴史を持ち、ジャン・ピエール・マレネが30年以上、醸造責任者を務める。年間生産量は8万ケース。マロラクティック発酵をしないことで、はつらつとした酸を保っている。樽は使わないクリーンなスタイル。 エクセレンス・ブリュット(参考上代6800円)から、セレブリス・エクストラ・ブリュット・ロゼ(同2...
アルフレッド・グラシアン1979、シャルドネ版クリュッグ
- 2014/07/22
- 04:52

樽で醸造するシャンパーニュが増えている。レコルタン・マニピュランはもちろん、大手のヴーヴ・クリコやランソンも導入している。だが、小樽を長年使っているメゾンと言えば、クリュッグ、ボランジェ、アルフレッド・グラシアンが御三家だろう。 そのアルフレッド・グラシアンで面白い体験をした。醸造責任者のニコラ・ジェジェ氏と、ドンペリニヨンの話になった。P2-1998と3度目のプレニチュードを迎えた1971を先週、オーヴ...
トルブレック、ナーデンフライ・ヴィンヤードを購入
- 2014/07/22
- 04:47
オーストラリア・バロッサヴァレーのトルブレック・ヴィントナーズが、ナーデンフライ・ヴィンヤードを購入した。 マルコルム・セッペルトが所有していて、単一畑のシラーズ100%のザ・レアードに使われてきた。トルブレックを所有するピート・ナイトが長年、交渉してきた。長期的な安定性が生まれた。ワインメーカーのデヴィッド・パウエルは昨年9月、ワイナリーを去った。レアードはパーカーポイント100点を取得したこともあ...
ヴェルズネイの注目株、ペユ・シモネの単一畑
- 2014/07/21
- 05:01

シャンパーニュで困るのは、シャンパーニュしか飲めないことだ。造り手で数十種類も試飲して、昼食も必ずシャンパーニュ。愛好家の方からはうらやましがられるが、さすがに飽きてくる。申し訳ないけれど。 ヴェルズネイに本拠を置くレコルタン・マニピュランのペユ・シモネには救われた。当主ダヴィット・ペユが誘ってくれたのは、リュードのバル。店内には、泥のついた半ズボン姿の働く男たちばかり。東京で言えば、下町の定食...
シャンパーニュ出荷、アジア、オセアニアで伸び
- 2014/07/21
- 04:45

シャンパーニュの新興国への出荷が伸びている。 2013年の世界への出荷量は、3億497万本で、前年の3億859万本から横ばいだったが、アジア、南米、オセアニアの増加が目立つ。アジアでは、フィリピンが27%、モルジブが23%、カンボジアが64%など大幅に増加している。フィリピンは9万6000本、モルジブは9万本、カンボジアは3万1000本。ニュージーランドとオーストラリアは、25%、11%の伸びで、それぞれ38万7000本、602万本。31...
シャンパーニュ、世界遺産登録向け大詰め
- 2014/07/20
- 03:50

シャンパーニュ地方の「丘陵、メゾン、カーヴ」が来年6月の世界遺産登録に向けて、大詰めを迎えている。 文化的風景のカテゴリーで立候補し、6000ページからなる報告書を提出して、今年末の委員の最終評価を待っている。対象として上がっているのは、オーヴィレール、アイ、マレイユ・シュール・アイなどの丘陵、ヴーヴ・クリコ、リュイナール、テタンジェ、ポメリー、マーテル、シャルル・エドシックの計6つのクレイエールを...
ポメリー、クロ・ポンパドール2003を年末に発売
- 2014/07/20
- 03:48

シャンパーニュのメゾン、ポメリーはランスの敷地内にあるレ・クロ・ポンパドールから造る単一畑のレ・クロ・ポンパドール2003年を、今年末に発売する。 クロ・ポンパドールはメゾンの建物の背後に広がる25ヘクタールの畑。最高醸造責任者のティエリー・ガスコ氏によると、シャンパーニュ地方にはクロ・デュ・メニル(クリュッグ)、クロ・デュ・ムーラン(キャティア)、クロ・フォブール・ノートルダム(ヴーヴ・フルニ)、ク...
レストラン批判したブロガーに罰金…フランス
- 2014/07/19
- 05:54

フランスでレストラン批判を投稿した女性ブロガーの記事が、グーグルの検索結果で上位に表示され、ブロガーは裁判所から投稿記事のタイトル修正と賠償金の支払いを命じられた。 BBCニュースによると、この女性ブロガーは、アキテーヌ地方の「イル・ジャルディーノ・レストラン」について、「キャップフェレットで避けるべき場所」というタイトルで投稿し、レストラン側から不当に名誉を傷つけられたとして、訴えられた。 判決...
シャンパーニュは順調に生育、9月第1週に収穫か
- 2014/07/19
- 05:52

2014年のシャンパーニュは、今のところ順調な生育が続いており、9月第1週の収獲が予想されている。 冬は雨がちだったが、春先に軽いヒョウ害があっただけで、開花は順調に進んだ。先週は雨続きで、冷涼だったが、今週は晴天と30度を超す高温が続いている。ブドウは健全に育っているが、一部で暑さによる日焼けも出ている。 キュイの造り手ピエール・ジモネのディディエ・ジモネ氏は、「昨年の収獲は9月30日開始だったが、今...
単一畑クロ・デ・ランソン、来年春に発売
- 2014/07/18
- 04:30

シャンパーニュのメゾン、ランソンは、敷地内にあるクロ(石垣)に囲まれたクロ・デ・ランソンの単一畑から造るクロ・デ・ランソン2006年を来年春に発売する。 クロはランス市内にあるランソン社の従業員駐車場に隣接する形で広がる。市街地にあるブドウ畑は少なく、マンションや住宅に囲まれて、気温が高いため、ブドウの成熟は早く、糖度も上がる。1ヘクタールの畑にシャルドネのみを栽培している。 醸造責任者のエルヴェ・...
フランスの樽は輸出が好調
- 2014/07/18
- 04:28
フランスの樽製造業界の2013年の売上が、前年に続き増加した。 フランス食品振興会によると、フランスの樽の3分の2が輸出されている。フランスの樽製造業界の2013年の販売量は、前年3.6%増の53万2990樽で、売上額は3%増の3億3170万ユーロだった。経済危機前のレベルに戻った2012年に引き続いての増加となった。 国内市場での販売量は、横ばいだが、輸出市場は5.3%増となった。金額ベースでは、5.3%増加した。米国がが引き続き1...
オーヴィレール修道院で、至福のドンペリニヨン・エノテーク1971
- 2014/07/17
- 13:54

スウェーデンの評論家リカルド・ユリンに「4000シャンパーニュ」という著書がある。私も数だけなら1000本くらいはシャンパーニュを飲んだとは思うが、その中でも3本の指に入る体験を、ドンペリニヨンがシャンパーニュ造りの基礎を築いたオーヴィレール修道院でした。 ドンペリニヨンのシェフ・ド・カーヴ(醸造最高責任者)リシャール・ジョフロワがプロモーションで来日している最中に、修道院を訪ね、最新の「エノテーク ...
フランスの有機農業が好調
- 2014/07/17
- 13:50
フランスの有機農業は需要と供給の拡大が続いている。 フランス食品振興会の伝えるビオロジック農業を推進する公益団体「アジャンスビオ」の記者会見によると、2013年末時点のフランスの有機農業の面積は93万1675ヘクタールで、2012年末から9%拡大した。転換中の12万9892ヘクタールと合わせると106万1568ヘクタールとなり、2.8%拡大した。これは、有効農地面積の3.9%に相当する。 有機農業に従事する農家数は約4%増加し、2万...
AFはワインも食事もJALをしのぐ
- 2014/07/16
- 13:06

飛行機ではおおむねシャンパーニュしか飲まない。理由はいくつかある。 アルコール度が低いから、仕事に響かない。スティルワインにろくなものがない。気分が上向きになる。 JALのマイレージで乗ることが多いが、シャンパーニュでも、スクリューキャップのピッコロ瓶はよろしくない。熟成も短いに違いない。広がりがない。シャンパーニュの生産者はみな、マグナムが理想のいれものだという。ずいぶん昔は、JALもポメリーをマグ...
ハンドレッドエイカーの酒精強化、3VTに100点…パーカー
- 2014/07/16
- 12:51
ロバート・パーカーはワイン・アドヴォケイトで、カリフォルニアのカルトワイン、ハンドレッド・エイカーの「フォーティフィケーショ」ンの垂直試飲結果を発表し、2005、2007、2008に100点をつけた。 フォーティフィケーションは、世界初のブランデーで酒精強化された単一畑のワイン。カイリ・モーガン・ヴィンヤードのカベルネ・ソーヴィニヨンを別の畑から蒸留したブランデーで酒精強化した。生産量は100ケースで、アルコール...
ガロ家、米国の一族長者番付で24位
- 2014/07/15
- 01:02

米カリフォルニアに本拠を置くE&Jガロを所有するガロ家が、フォーブス誌の発表した米国の一族長者番付に24位でランク入りした。ワイン生産者では最高位。 フォーブス誌によると、アーネスト&ジュリオ・ガロが1933年にカリフォルニアで始めた家族経営のワイナリー企業の資産は推定97億ドル。E&Jガロ・ワイナリーは年間36億ドルの売り上げがあり、世界に5000人以上の従業員を抱えている。ジュリオの孫娘でワインメーカーのジー...
ベッキー・ワッサーマン、最も影響受けたのはラファルジュ
- 2014/07/15
- 01:00

ブルゴーニュの優れたドメーヌを35年間も発掘してきた伝説的なワイン商ベッキー・ワッサーマンさんが、ワイン・サーチャーのインタビューに答え、最も大きな影響を受けた造り手にミシェル・ラファルジュを上げた。 米マンハッタン育ちのワッサーマンさんは、1968年にブルゴーニュに移住し、1970年代半ばにワインの世界に入った。 DRCなどを顧客に持つフランソワ・フレールの樽を、カリフォルニアのキスラーらに売る仕事から、...
カーネロスとラザフォードの共通性?セインツベリーで考えた
- 2014/07/14
- 00:29

カーネロスはナパヴァレーでも南寄りなので涼しい。それはわかっている。スパークリング向けのブドウも収穫されている。 だからといって、ブルゴーニュのようなワインができるとは限らない。ワインの味わいは、土壌やクローンにも影響を受ける。言うまでもないことだが。 リチャード・ワードとデヴィッド・グレイヴスが1981年に設立したセインツベリー。単一畑にも取り組んでいて、志の高いところも好きなのだが、上級キュヴェ...
ヤニック・アレノ、3つ星「ルドワイヤン」シェフに
- 2014/07/14
- 00:25

パリの3つ星レストラン「ルドワイヤン」のシェフが、7月、クリスチャン・ル・スケール氏からヤニック・アレノ氏に交替した。 スターシェフのアレノ氏はパラスホテル「ル・ムーリス」のシェフを2013年1月に退任し、行き先が注目されていた。ムーリスはアラン・デュカス氏が引き継いで、3つ星を維持している。 アレノ氏は2007年にムーリスに3つ星をもたらした。最近は、シャンパーニュのモエ・エ・シャンドンとコラボレーション...
バローロにも軽いヒョウ害
- 2014/07/14
- 00:23
フランスでヒョウ害が多発する中で、イタリアのピエモンテ州がヒョウの嵐に見舞われた。 ワイン・スペクテイターによると、8日夕、バローロがヒョウ、雨、風を伴う嵐に見舞われた。損害評価は定まっていないが、20~30%の軽微なものと見られる。トップの区画では、ブドウの樹の網かけが損害を軽くしたという。エリオ・アルターレも網掛けで救われたという。...
カリフォルニアからルーロへの回答、アルノー・ロバーツ
- 2014/07/13
- 00:05

飲むたびに魅了される。ナパヴァレーの新星アルノー・ロバーツには。現在のカリフォルニアで最も好きなシャルドネの造り手かもしれない。 ケイマスやコングスガードで修業したダンカン・アルノー・メイヤーと、マルグリット・モンダヴィを祖母に持つネイサン・リー・ロバーツ。幼なじみの2人が2011年に設立した。冷涼で高い標高の畑を探して、カベルネ・ソーヴィニヨンやシラーも造っている。赤ワインでは全房発酵に挑んでいる...
ブルゴーニュと中国茶、農業遺産の保護で一致
- 2014/07/13
- 00:01

ブルゴーニュワイン委員会と中国・福建省都の福州市の両岸茶交流協会が、農業遺産を相互に保護することで合意した。 デカンター中国によると、ブルゴーニュワイン委員会でクリマのユネスコ世界遺産登録を進める委員会の代表を務めるDRC共同経営者のオベール・ド・ヴィレーヌ氏が、烏龍茶の名産地として知られる中国・福建省都の福州市を訪問し、福州市の両岸茶交流協会の会長と、中国茶とブルゴーニュの農業遺産保護に向けて、...
スクリューキャップ、英国とオーストラリアで人気
- 2014/07/13
- 00:00
スクリューキャップは、米国では人気が低いものの、英国とオーストラリアでは受け入れられていることが、調査機関ワイン・インテリジェンスの報告でわかった。 英国ではスクリューキャップと天然コルクを好むユーザーはそれぞれ40%だったのに対し、オーストラリアは55%がスクリューキャップのワインを購入し、38%が天然コルクを好む。両国の消費者は過去4週間に70%以上が、スクリューキャップのワインを購入していた。 一...
ラングドックもヒョウ害、政府が対策乗り出す
- 2014/07/12
- 10:27

フランスのラングドック・ルシヨン地方のブドウ畑が、6日午後、ヒョウ害に襲われた。 オード県の発表によると、県の栽培面積の4分の1に当たる1万2000~1万5000ヘクタールが被害を受けており、被害の度合いは収穫量の20~100%に達している。カルカッソンヌ周辺の被害が大きく、初期の報告ではミネルヴォワとコルビエールが深刻な状況。 6月にはブルゴーニュとボルドー・メドック北部、コニャックで被害を受けた。 AFP通信によ...
イングルヌックがエレガントに変身…フィリップ・バスコールの改革
- 2014/07/12
- 10:24

フランシス・フォード・コッポラ氏が2011年に甦らせたイングルヌックのフィリップ・バスコール社長が来日した。シャトー・マルゴーで培った技術とパレットで、歴史的なワイナリーを変革し、ワインにエレガンスをもたらしている。 イングルヌックは19世紀後半、グスタフ・ニーバウムが設立し、ヨーロッパで初めて認められるカリフォルニアワインを造った。親族が引き継いだが、畑は分散、ブランド名称は大手メーカーが手に入れて...
疲れた時は飲む価値も必要もある、ブレのサンセール
- 2014/07/10
- 23:24

シャンパーニュは勝利の時は飲む価値があり、敗北の時は飲む必要がある。英国の宰相チャーチルの名言だ。Wカップで大敗を喫したブラジル人に贈りたいが、では、ワインはどうなのか。 穏やかなる時には飲む価値があり、疲れた時には飲む必要がある。というか、仕事を終えた後のギアチェンジに必要なお酒だ。私の場合は、その後にすぐ仕事を再開するのだが……。 バリュー・ボルドーの審査2日目。トゥール・ダルジャンの谷ソムリエ...
クレマン・ド・サヴォワがAOCに認可
- 2014/07/10
- 23:22

フランス・サヴォワ地方で造られるスパークリングワイ「クレマン・ド・サヴォワ」が、INAO(国立原産地名称研究所)によって、新たなAOCとして認められることになった。 ワイン・サーチャーによると、瓶内二次発酵方式によるスパークリングワインを「クレマン」として表示ができる産地では、フランス国内で8番目となる。約2000ヘクタールの小さな産地サヴォワは、土着のジャケール種が最も広く栽培されている。クレマンの生産量...
カリフォルニア・ローダイで農薬漂流の不安
- 2014/07/10
- 23:20
カリフォルニア州サンホアキン郡のローダイ地区で5月に発生した農薬の漂流が、大きな問題となっている。 ドリンクスビジネスなどによると、サンホアキン川のデルタ地帯にあるボールディン島で、雑草駆除のため農薬が空中散布されたところ、周辺の広範なブドウ畑に飛散した。少なくとも200の生産者が影響を受けたと見られ、ブドウに残存する農薬成分が懸念されている。 事故は国際的な農業製品メーカーのウィルバー・エリスによ...
1日の終わりに消費者に戻るのは大変
- 2014/07/10
- 00:21

ロバート・パーカーの決め文句がある。 「1日の終わりには、1人の消費者に戻る」 パーカーは1日に100本も200本も試飲するが、夕食には必ずワインを開ける。そう話していた。本当にワインが好きなのだ。 「ワインの神様」と比較するのもおこがましいが、同じことをして、パーカーはつくづく体力があると思った。9日はフランス食品振興会のヴァリュー・ボルドー審査で、250本のボルドーワインを試飲した。集中力を使い、気力も...
ナパヴァレーでもうヴェレゾン
- 2014/07/10
- 00:18

カリフォルニア・ナパヴァレーで、ブドウのヴェレゾン(色づき)が例年より5~10日早く始まった。 690以上の栽培農家で作る団体のナパヴァレー・グレープグロワーズの発表によると、今年はメルロの開花期が天候に恵まれず、花ぶるいや結実不良が見られ、収穫量が減る見込み。ピノ・ノワールの多くの畑でヴェレゾンが始まり、ほかの品種も追随する見通し。7月後半に始まる収穫は3番目の豊作と見られるという。...