ボルドーで2014年赤ワインの収穫が進行中
- 2014/09/30
- 00:48

ボルドーで2014年赤ワイン用ブドウの収穫が本格的に始まった。 2014年は4月に早めに発芽して6月に開花。8月は涼しくて、曇りがちだったが、9月に太陽が戻り、中旬までは好天が続いた。フランス食品振興会によると、白ワインは順調。「夏が涼しかったが、好天で夜が涼しかった9月に救われ、畑の衛生状態も悪化を避けられた。白ブドウは酸と糖分のバランスがいい」と、ボルドー大学のドニ・デュブルデュ教授は語った。 17、18日...
BB&Rのサイモン・ステイプルズ、日本の販売担当として異動
- 2014/09/30
- 00:47

英国王室御用達のワイン商ベリー・ブラザーズ&ラッドで香港に駐在していたセールス・ディレクター、サイモン・ステイプルズ氏が、10月から東京に駐在する。セールス・ディレクターとして、日本市場のプライベート・クライアントを開拓する。 ステイプルズ氏は2011年にロンドンから香港に異動し、香港と中国本土を担当してきた。今年に入ってからはひんぱんに来日し、個人顧客を対象にビジネスを拡大してきた。ステイプルズ氏は...
2日目がおいしいグリヴォ、リシュブール1996
- 2014/09/28
- 23:22

ジャン・グリヴォは今一つ苦手なドメーヌだった。変化が多すぎる。 当主のエティエンヌが父を手伝っていた1970年代から80年代初頭は、畑が化学薬品漬けだった。その問題はエティエンヌも自覚している。87年から2002年までは、醸造コンサルタントのギィ・アカドの影響が強く出ている。アカドは低温浸漬の手法を極端に推し進めて、一世を風靡した。姿を消したが、当主のグリヴォは「彼の土壌分析の能力はだれにも負けない」と交友...
ヤング・ジージー、200万円のヒョウ柄モエでパーティ
- 2014/09/28
- 23:19

シャンパーニュの好きなラッパーは多いが、アトランタ出身のヤング・ジージーは、モエ・エ・シャンドンがお気に入りのようだ。 セレブのゴシップを伝えるTMZコムによると、アトランタのクラブで行われた新作「Seen It All: The Autobiography」発売のパーティで、モエ・エ・シャンドンが米国ナイト・マーケット向けに販売したヒョウ柄の「ネクター・アンペリアル・ロゼ レパード・ラグジュアリー・エディション」マチュザレム...
チャーチル、生涯に4万2000本のシャンパーニュ飲んだ!?
- 2014/09/28
- 23:17

シャンパーニュ好きで知られた英国の宰相ウィンストン・チャーチルは、生涯に4万2000本のシャンパーニュを飲んだことが、英国で新たに出版される書籍「1411 QI Facts to Knock You Sideways」で明らかになった。 ドリンクス・ビジネスが伝えた。この新著は英国BBCのお笑いクイズ番組「QI」の製作チームがまとめた。それによると、1900年に政界入りしたチャーチルは、1908年から亡くなる1965年まで、1日2本のシャンパーニュを飲...
シン・クア・ノンのマンフレッド・クランクル、バイク事故
- 2014/09/28
- 14:04
カリフォルニアでローヌ品種のカルトワインを造るシン・クア・ノンのオーナーでワインメーカーのマンフレッド・クランクル氏が、オートバイ事故にあった。 ワイン・スペクテイターによると、サンタ・バーバラに近い本拠地のオハイで、14日に事故にあい、頭に大けがを負ったが、回復しつつあるという。家族が無事を伝える声明を発表した。収穫半ばだが、スタッフがカバーしているという。 クランクル氏はワイン造りを自学し、手...
通読するうちにワインがわかる、「読めば身につく! これが最後のワイン入門」出版
- 2014/09/28
- 12:53

エッセイのように読み進めるうちにワインの世界に入っていける入門書「読めば身につく! これが最後のワイン入門」を出版しました。著者は山本昭彦。 国内で出版されるワイン本の多くは入門書だが、多くはムック的な作りで、ブドウ品種、産地、醸造法などの原稿を寄せ集めている。拾い読みには向いているが、最初から通読するうちに、ワインがわかると思える内容になっていない。 本書は、読んでいるうちに頭に入ってくるという...
オスピス・ド・ボーヌの醸造責任者が引退へ
- 2014/09/27
- 00:20
ブルゴーニュのオスピス・ド・ボーヌの醸造責任者ローラン・マセ氏が、2014年ヴィンテージを最後に引退する。 デカンターによると、61歳のマセは今年で15回目のヴィンテージとなる。後継者は未定。オスピス・ド・ボーヌの慈善オークションは154年目。2013年は難しい少量収穫の年だったが、630万ユーロを超す記録的な売り上げとなった。...
シャンパーニュのゴッセ、収穫と醸造は順調
- 2014/09/27
- 00:04

シャンパーニュのメゾン、ゴッセから収穫の報告が届いた。 収穫は9月8日に始まり、最初の果汁はゴッセに10日に到着し、現在も発酵が続いている。涼しい朝に続いて、午後は温かく、晴天に恵まれるという理想的な天候で収穫が続いたという。 ゴッセから届いた画像には、発酵中のシャルドネ、ピノ・ノワール、サンプル、サンプル分析、垂直式圧搾機などが含まれる。 ...
1日に14本のワイン、仏俳優ジェラール・ドパルデュー
- 2014/09/26
- 23:57
フランスの俳優ジェラール・ドパルデューは、1日に14本のワインを飲むことがあると映画雑誌に告白した。 65歳のドパルデューは14年前に、心臓のバイパス手術を受けているにもかかわらず、大量の飲食をとる習慣を止めていない。フランスの映画雑誌「ソー・フィルム」に「普通の人間のようには飲めない。1日、12~14本飲める」「朝にシャンパーニュ、10時前に赤ワイン、再びシャンパーニュ」と語り、午後にはパスティスやビールを...
強欲な中国人と造り手の情熱、「世界一美しいボルドーの秘密」の監督と出演者に聞く
- 2014/09/25
- 23:32

27日に公開されるドキュメンタリー映画「世界一美しいボルドーの秘密」のワーウィック・ロス監督と、映画にも出演しているベリー・ブラザーズ&ラッドの販売ディレクター、サイモン・ステイプルズ氏に、映画の狙いや内幕話を聞いた。 映画が、中国市場の貪欲さとワイン生産者の情熱を両面を描いているのは、ロス監督がフィルムメーカーであると同時に、ワインメーカーでもあったから。「モンドヴィーノ」のネガティブなイメージ...
スパークリング挑むベッドロック、カリフォルニアのアンファン・テリブル
- 2014/09/25
- 23:26

生産者からワインをいただくのは悩ましい。旅の途中は飲む余裕がない。スーツケースに詰められるのはせいぜい5本まで。それでも30キロ超になってしまう。 ただ、これをいただいたのは本当にうれしかった。神童モーガン・トゥエイン・ピーターソンとクリス・コットレルが設立したアンダー・ザ・ワイヤ。名前の通り、ワイヤでコルクをとめたスパークリングワインだ。 サンフランシスコ・クロニクルやウォール・ストリート・ジャ...
ミシュラン英国2015年版、「Nobu」が星失う
- 2014/09/25
- 23:17
ミシュランガイドのグレート・ブリテン&アイルランド2015年版が25日、発表され、新たな2つ星、3つ星はなく、14軒が新たに星を獲得した。ロンドン・メイフェアの「Nobu」は星を失った。 ロンドンからは6軒、スコットランドからは2軒が1つ星を得た。...
ブルゴーニュ2014、良好な作柄だが値上がり
- 2014/09/24
- 23:21

ブルゴーニュで、2014年の収穫が進んでいる。9月の晴天に救われて、良好な作柄になることが期待されている。 2014年も変化に満ちたヴィンテージだった。6月にゴルフボール大のヒョウが降り、ヴォルネイ、ポマール、ムルソー、ボーヌ南部の収穫量が激減した。ドミニク・ラフォンはワイン・サーチャーのインタビューに対して、通常の半分の収穫量と答えている。大砲で上空にヨウ化銀と銅を発射するヒョウ防止装置については、効果...
シャンパーニュのキュヴェ・ウィリアム・ドゥーツ2002発売
- 2014/09/24
- 23:13

アイに本拠を置くシャンパーニュのメゾン、ドゥーツが、プレスティージュ・キュヴェのウィリアム・ドゥーツの新ヴィンテージ2002を発売する。ドゥーツが発表した。 2002年は開花が6月初旬に理想的な状態で始まり、夏は雨、太陽や寒さ、暑さが交互に来て心配された。9月に乾燥した晴天が訪れ、夜間の冷え込みと気温の変化によってブドウが急速に熟した。収穫は12日から完ぺきな気候条件で始まり、アルコール度11度、酸が7グラム...
リヴィオ・フェルーガ100歳に
- 2014/09/24
- 23:11

イタリア・フリウリのワイン造りの父と呼ばれる伝説的な造り手リヴィオ・フェルーガ氏は20日、100歳の誕生日を迎えた。 フェルーガ氏は1956年にフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州ロサッツォにワイナリーを設立。50年以上にわたって働いてきた。プレステージのテッレ・アルテ、シャリスのほか、ソーヴィニヨン、ピノ・グリージョ、フリウラーノなどの品種別ワインも生産している。 誕生日には家族の祝福を受けた。100歳を記念...
「ラシエット・シャンプノワーズ」のアルノー・ラルマン、仏料理人が選ぶ2014年のシェフに
- 2014/09/24
- 09:01

フランスの料理人が投票で選ぶ2014年のシェフが22日、発表され、ミシュラン2014年版で3つ星に昇格したシャンパーニュ地方ランス郊外のレストラン「ラシエット・シャンプノワーズ」のアルノー・ラルマン氏が選ばれた。 料理業界誌「ル・シェフ」が主催し、6000人以上のシェフたちが2014年を代表するシェフを選んだ。28回目。ラルマン氏はミシェル・ゲラール、ロジェ・ヴェルジェ、アラン・シャペル氏らの下で学び、1997年に父か...
後継ぎはつらいよ、ラヤスのシャトー・ヌフ・デュ・パプ1997
- 2014/09/23
- 22:18

先代が優秀だと、引き継いだ人間は苦労する。商売や職人の世界は当然だが、ワインの世界も変わらない。 代替わりすると、評価を落とす例が少なくない。イタリア・トスカーナのモンテヴェルティーネは、サンジョヴェーゼの守護神セルジオ・マネッティが亡くなった直後に、ガイドブックのガンベロ・ロッソが「グラス」(ビッキエーリ)を減らした。ワイン造りの体制はほとんど変わっていなかったにもかかわらず。 シャトー・ヌフ...
モンローズ価格が上昇、パーカー影響力は健在
- 2014/09/23
- 22:16

低調だったボルドーが息を吹き返している。ロバート・パーカー氏が再評価したシャトー・モンローズの価格上昇が目立ち、1級シャトーも上昇している。 ワイン・サーチャーの伝えるLiv-ex50インデックスによると、1989は10・9%アップし、2003と2010もそれぞれ7・4%、6・5%アップした。パーカー氏が8月末にワイン・アドヴォケイトで発表した垂直試飲垂直試飲で、1989は98+点。2003は前回評価の96点から99点に、2010は瓶詰め後の...
ジャン・ニコラ・メオ、2014からオレゴンで本格生産
- 2014/09/23
- 22:15
ブルゴーニュ地方ヴォーヌ・ロマネのドメーヌ・メオ・カミュゼ当主のジャン・ニコラ・メオ氏は、2014年ヴィンテージからオレゴンで本格的なワイン生産に乗り出した。 ワイン・スペクテイターによると、米国音楽業界の大物ジェイ・ボバーグ氏と手を組んで、ヤムヒル・カールトンAVAのビショップ・クリーク・ヴィンヤードを購入した。大半はピノ・ノワールで、ピノグリ、ピノ・ブランなども栽培している。生産量は2000ケースの見...
ルイ・ロデレールついにノンドゼ、40年ぶりの新商品
- 2014/09/22
- 23:11

出荷前のドザージュ(糖分添加)をしないノンドゼのシャンパーニュが流行になっているが、トップメゾンのルイ・ロデレールがついに新発売に踏み切る。1974年のクリスタル・ロゼ発売以来、40 年ぶりの新商品となる。 凝縮したブドウが収穫できた2006年ヴィンテージから造る「ブリュット・ナチュール 2006」がそれ。ピノ・ノワール65%、シャルドネ35%。すべての自社畑のブドウを同じ日に収穫し、100%木樽で発酵した。糖度を上...
ジャンテ・パンショのシャルドネ・ペニタン、造るのはアルフォンス・メロ
- 2014/09/22
- 23:08

ちょっと珍しいワインだった。ロワールに近い産地で産するシャルドネ。それでいて、ラベルにはジャンテ・パンショの名前が記されている。どうなっているのか。 真相はこうだ。 ジュブレ・シャンベルタンに本拠を置くジャンテ・パンショ。サンセールを代表するアルフォンス・メロ。両社の当主は昔からの知り合いで、ピノ・ノワールとシャルドネを、コトー・シャリトワで協力して造った。ピノはもちろんパンショ。シャルドネは、...
クリュ・ブルジョワ、最多の267シャトーを選定
- 2014/09/22
- 23:04

2012年ヴィンテージのボルドーのクリュ・ブルジョワが、アリアンス・デ・クリュ・ブルジョワ・デュ・メドックから発表され、前年の256より多い267シャトーが選ばれた。2010年に現行の制度になってから最多となる。 ボルドーのメドック、オー・メドック、リストラ・メドック、ムーリス、マルゴー、ポイヤック、サンテステフのアペラシオンのシャトーが申請できる。4100ヘクタールから2900万本が生産されている。メドックとオー・...
中国が投影するボルドーの光と影、映画「世界一美しいボルドーの秘密」
- 2014/09/22
- 00:35

高騰の続く高級ボルドーワイン。そのバブルを引き起こした元凶である中国市場の現実を、経済的な側面から描いたドキュメンタリー映画「世界一美しいボルドーの秘密」が、公開される。 映画の原題は「RED OBSESSION」。「オブセッション」には取りつかれるという意味がある。「レッド」は共産主義の中国と赤ワインをかけている。自由主義経済になって、ボルドーワインのとりこになった中国の富裕層を描いたのがこの映画だ。 ボ...
ピノ・ノワールもいい、セレシン・エステート
- 2014/09/22
- 00:23

ソーヴィニヨン・ブランの産地で、ピノ・ノワールを造れば、難しさはあるが、優れた造り手はおおむねうまくいく。サンセールしかり。ニュージーランドはなおさらしかり。 セレシン・エステートはピノ・ノワールも秀逸だった。マールボロは昼が長く、夜は涼しい。ブレンハイムの生育期の平均気温は15・4度。ディジョンの15・7度とほぼ同じ。降雨量はこちらが少ない。日照に恵まれている。ブルゴーニュのミクロネゴスの星、バンジ...
ラフィットとサントリーがコラボ、デュオ・ダミ スペシャル・アッサンブラージュ
- 2014/09/22
- 00:22

ボルドー1級格付けシャトー・ラフィット・ロートシルトを傘下に抱くドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト(ラフィット)社とコラボレーションして、国産ブドウ100%で造る「ジャパンプレミアム デュオ・ダミ スペシャル・アッサンブラージュ 2011」を、サントリーワインインターナショナルが10月14日から限定発売する。 サントリーは1985年にDBRラフィット社と、ブドウ栽培、ワイン醸造、マーケティングなどについて特別業務...
和食と相乗、ティレルズのハンター・セミヨンを再評価
- 2014/09/21
- 00:33

何度飲んでも面白い。オーストラリア・ハンター・ヴァレーのセミヨンは。完熟しないうちに収穫して、還元的に醸造している。若いうちは酸が強いが、バランスがとれている。不思議な味わいだ。 ニュー・サウス・ウェーズルズ州は、オーストラリアワインの中心地だったが、主役の座を南オーストラリア州に譲った。秀逸なセミヨンとシラーズのほか、ブルゴーニュ品種でも名をはせるのがティレルズだ。大手の傘下に入る生産者が多い...
3年でMWに合格、BB&Rのアン・マクヘイルに聞く
- 2014/09/20
- 23:05

3年という短期間でマスター・オブ・ワイン(MW)に合格したベリー・ブラザーズ&ラッド(BB&R)の教育スペシャリスト、アン・マクヘイルMWが初来日した。ワイン界最難関資格のMWの試験について聞いた。 1980年生まれのマクヘイルさんは33歳。最年少は25歳でMWになったニュージーランドのスティーヴ・ベネット氏の例がある。どんなに速くても2年はかかるから、彼女は最短距離に近い。アイルランド・ベルファスト出身。愛好家の父...
2014オレゴン、記録的な豊作か
- 2014/09/20
- 22:58

2014年のオレゴンは記録的な豊作となりそうだ。 オレゴン・ワイン・ボードによると、601ワイナリート905の農家が収穫を進めている。会長のビル・スウェット氏は「ほぼ2週間は日程が前倒しになっている。2014年は驚異的なヴィンテージの見込みで、記録的な収穫になりうる」と語った。 収穫は9月12日ごろ、オレゴン南部で始まり、ウィラメット・ヴァレーは既に収穫を終えた。イブニング・ランド・ヴィンヤード共同所有者のラジャ...
独立否決でスコッチ・ウイスキー業界は安堵
- 2014/09/20
- 09:05

英国からのスコットランド独立が住民投票で否決されたことに、スコッチ・ウイスキー業界は安堵している。 スコッチ・ウイスキーは、麦芽を乾燥させる際の泥炭(ピート)に由来するスモーキーな香りが特色で、大麦麦芽を原料とするモルトウイスキーとトウモロコシと大麦麦芽を配合するグレーンウイスキーに分かれる。スコットランドでは石油、銀行に次ぐ規模の産業となっている。 ドリンクス・ビジネスによると、2013年の輸出額...
カリフォルニアで受刑者を収穫に活用
- 2014/09/20
- 08:18
ブドウの収穫人不足は世界のワイン産地共通の悩みだが、カリフォルニア・メンドシーノ郡のワイナリー、バッラ・オブ・メンドシーノは郡刑務所の受刑者を導入した。 ワイン・サーチャーによると、受刑者たちは通常の収穫人と一緒に収穫作業をしている。慣れるにつれて、作業も速くなったという。カリフォルニアで定められている最低賃金の時間当たり9ドルを払っている。 メンドシーノ郡はカリフォルニアのワイン産地の北限。チ...
ヴィネクスポ・ニッポン、消費者イベントも充実
- 2014/09/19
- 07:55

11月1~2日にザ・プリンス・パークタワー東京で開かれる「ヴィネクスポ・ニッポン」は、ソムリエや販売業者らプロ向け展示のほか、付随して開かれる消費者向けイベントが充実している。 18日に開かれた記者会見で明らかになった。世界最大のワイン&スピリッツの見本市ヴィネクスポが、東京で開かれるのは2002年以来。事務局のギョーム・ドゥグリーズ専務理事は「日本はアジアのナンバーワン市場で、大きなポテンシャルを秘めて...
メニルのミネラルを率直に表現、フィリップ・ゴネ
- 2014/09/19
- 07:51

シャンパーニュのコート・デ・ブラン地区メニル・シュル・オジェ村に本拠を置くレコルタン・マニピュランのフィリップ・ゴネの7代目シャンタル・ブレニョン・ゴネさんが来日した。 ゴネは1783年からの伝統を誇る。4代目がヴェルテュにあった本拠をメニルに移した。シャンタルと兄ピエールは、それぞれ22、23歳だった1990年に家業を継承した。シャンタルは夫の転勤に伴って、2000年代初めの一時期、シンガポールに暮らし、アジア...
オーブの最先端、オリヴィエ・オリオのブラン・ド・ノワール
- 2014/09/18
- 01:04

日本ではオーブのシャンパーニュが軽視されている。昔からの思い込みで、飲まず嫌いなのだろう。もったいない話だ。 シャンパーニュはそもそもブランド品だから、ブランド志向に走るのはわかるが、すべてが高い価格に見合うブランド品とは限らない。大手資本の傘下に入って、昔の名声で食っているメゾンもある。品質の安定しないレコルタン・マニピュランも少なくない。 オーブのシャンパーニュは、自力で這い上がるしかなかっ...
トッププロが選ぶお買い得100本、ヴァリュー・ボルドー2014発表
- 2014/09/17
- 23:53

3500円までのコストパフォーマンスに優れるボルドーワイン100本をトップソムリエらがブラインド試飲で選んだヴァリュー・ボルドー2014の発表試飲会が、17日、東京・日本橋のマンダリマン・オリエンタル東京で行われた。 ボルドーワイン委員会が行っている世界的なキャンペーンの一環。森覚氏(コンラッド東京ヘッドソムリエ)や谷宣英氏(ホテルニューオータニ・トゥールダルジャン・シェフソムリエ)ら10人のテイスターが、約5...
英サザビーズ、香港に小売り店オープン
- 2014/09/17
- 23:44
オークションハウスのサザビーズが、香港のパシフィック・プレイスにある本部に小売り店を開いた。 小売り店は2010年にニューヨークに開いた店に次ぐもの。5本のみ生産されたシャトー・オー・ブリオンの12リットル瓶などのレアものも販売している。ウェブサイトでの注文も可能で、香港だけでなく、アジア全域を狙っているという。 サザビーズはこの4年間で14億香港ドル(約193億円)の売り上げがあり、さらなる販売増加を期待...
自然でピュア、追いかけたいシルヴァン・パタイユのマルサネ
- 2014/09/17
- 01:47

マルサネの人気が低かったわけはわかる。 D974を走っていると、ワイン産地というよりは、ディジョンの郊外として栄えていることがわかる。日本なら、パチンコ屋が並んでいそうだ。コート・ド・ニュイというには遠すぎる。ジュブレ・シャンベルタンから、結構な時間がかかる。 月並みなロゼと、ブリュノ・クレール、ジャン・フルニエくらいしか知られなかったこの産地に、世界の注目を惹きつけたのがシルヴァン・パタイユだ。長...
シャトー・ド・ポマール、米IT実業家に売却
- 2014/09/17
- 01:45

ブルゴーニュのシャトー・ド・ポマールが、シリコン・ヴァレーの実業家マイケル・ボーム氏に売却された。 シャトー・ド・ポマールは18世紀からの歴史を誇り、ルイ15世にも愛された。ポマールで20ヘクタールの畑を単独所有する。オーナーのモーリス・ジロー氏が10年間にわたり施設の刷新を続け、ワイン観光施設として人気があった。デカンターによると、醸造チームはそのままとどまる見通し。 画像はHPから。...
イタリアの2014年、1950年以来最小の収穫量か
- 2014/09/17
- 01:44
イタリアの2014年ヴィンテージは、1950年以来、最小の収穫量になる見通し。この結果、フランスがイタリアを抜いて、世界最大のワイン生産国になりそうだ。 AFPなどによると、最大の農業者団体イタリア専業農家連盟は総生産量を4100万ヘクトリットルと予測している。前年より15%減少した。夏の天候に恵まれず、病害が発生した。シシリアやプーリアなど南部はとりわけ冷涼で雨がちな夏に悩まされ、30%減少の見通し。7月の全土の...
スパークリング世界チャンピオン、クリスタル・ロゼ2002に栄冠
- 2014/09/16
- 00:03

世界のスパークリングワインの頂点に立つチャンピオンに、ルイ・ロデレールのクリスタル・ロゼ2002が選ばれた。 「クリスティーズ・ワールド・エンサイクロペディア・オブ・シャンパーニュ&スパークリングワイン」などで知られる英国の評論家トム・スティーブンソン氏が新たに始めた、シャンパーニュ&スパークリングワイン世界選手権で、16か国から参加した650銘柄の中から最高の世界チャンピオンに選ばれた。 参加したワイ...
ガロ社、地震救済に10万ドル寄付
- 2014/09/15
- 23:55
カリフォルニアワイン産業の巨人E&J・ガロが、10万ドルをナパ地震救済のために、赤十字に寄付した。 ジョセフ・ガロCEOは、寄付は従業員と家族を代表して行われたと語った。8月24日に発生した地震は、推定8000万ドルの被害を与えたと見られている。...
米ローヌ品種の総本山、本家ボーカステルと変わらぬタブラス・クリーク
- 2014/09/15
- 00:43

ローヌ品種は米国で確かな存在感を放っている。 カリフォルニア州だけでなく、ワシントン州やオレゴン州でも生産者が増えている。その普及に大きな役割を果たしたのが、パソ・ロブレスのタブラス・クリークだ。 シャトー・ヌフ・デュ・パプの名門シャトー・ド・ボーカステルのペラン家と輸入代理店のロバート・ハースが、ジョイント・ヴェンチャーで始めた。1989年に設立し、栽培も醸造もローヌと全く同じ手法で、生産を始めた...
単一畑ピノ・ノワールに注力、NZのマウント・ディフィカルティー
- 2014/09/14
- 19:57

ニュージーランド南島のセントラル・オタゴ地区から、テロワール重視のピノ・ノワールを産むマウント・ディフィカルティー・ワインズのセールス&マーケティング・マネジャー、マイケル・ヘリック氏が、2度目の来日をし、ワイン造りを語った。 内陸部にあるセントラル・オタゴは、ニュージーランドで唯一、海の影響を受けない大陸性気候。マウント・ディフィカルティーはフェルトン・ロードと同じバノック・バーンに本拠を置く...
フランスの2014年収穫量予測、過去5年より3%増加
- 2014/09/14
- 19:54

フランスの8月時点の2014年の収穫量予測は、2012、2013年を上回ると、農水省統計局が発表した。 フランス食品振興会によると、8月20日付で発表された今年2回目の収穫量予測によると、4693万ヘクトリットルで、歴史的に少なかった2012年、2013年を上回り、過去5年平均(2009-2013)からも増加すると見られる。 2013年より11%増、過去5年平均より3%増となる。夏の雨が果粒の肥大につながり、前回の予測より増えた。冬と春が暖かか...
アラン・デュカス、プラザ・アテネで肉料理減らす方向へ
- 2014/09/12
- 23:40

20以上の星に輝く料理人アラン・デュカス氏が、8日に改装オープンしたパリの3つ星レストラン「アラン・デュカス・オ・プラザ・アテネ」のメニューから肉料理を減らした。 英ガーディアン紙などによると、デュカス氏は自然で軽快な料理を目指し、ベルサイユで栽培する野菜の料理や魚料理、穀物類に重点を置く。また、クリーム、バター、砂糖も減らす。フランス人の好物である肉料理を減らすというのは大胆な決断。ただ、料理は3...
「ニュー・カリフォルニア・ワイン」のボネ、ロデレール賞受賞
- 2014/09/12
- 23:39

優れたワイン書の著者に贈られるルイ・ロデレール・インターナショナル・ワイン・ライターズ賞が、ロンドンで行われた授賞式で発表され、「ニュー・カリフォルニア・ワイン」のジョン・ボネ氏が受賞した。 ボネ氏はサンフランシスコ・クロニクル紙のワイン担当編集者。「ニュー・カリフォルニア・ワイン」は、バランスのとれたブルゴーニュ品種造りに取り組む「IPOB」の生産者ら、カリフォルニアワインの新潮流にフォーカスして...
カリフォルニアワインの未来、ドメーヌ・ド・ラ・コートのピノ・ノワール
- 2014/09/11
- 23:39

私はカリフォルニアワインの未来を見た。その名はラジャ・パー。 ロック好きには余りに有名な、評論家ジョン・ランドーが1974年に残した名文句をなぞるとそうなる。やや大げさだが。ちなみに、その文句とは「私はロックン・ロールの未来を見た。その名はブルース・スプリングスティーン」。ランドーはその後にブルースのマネジャーとなり、名作「明日なき暴走」をプロデュースすることになる。 ラジャがサッシ・ムーアマン...
トスカーナで1億ユーロ相当の偽ブルネッロなど摘発
- 2014/09/11
- 23:29
イタリア・トスカーナ州シエナで、1億ユーロ相当の偽造ブルネッロ・ディ・モンタルチーノとロッソ・ディ・モンタルチーノが摘発された。 ザ・ローカル紙によると、16万5467リットル分が押収された。産地内の労働者とコンサルタントが質の劣るワインを、2011から2013のブルネッロなどを装って詰めた。偽造ボトルはディストリビューターの手元にあり、市場には出ていないという。 偽造犯は公式のシールと書類を盗んでい...
ホナタはブルゴーニュ品種も凄い、マット・ディーズの才能
- 2014/09/11
- 14:54

生産者を訪れないとわからないことは多い。サンタ・バーバラのホナタは、ボルドー品種の専門家と思っていたら、ブルゴーニュ品種もすごかった。 日本には輸入されないザ・ヒルト(the hilt)。シャルドネとピノ・ノワールがあり、衝撃を受けたのはシャルドネの2011。オールド・ガード(Old Guard)とヴァンガード(Vanguard)というキュヴェがある。サンタ・マリア・ヴァレーとサンタ・リタ・ヒルズのブドウを購入している...
ナパ地震の損額額、100億円の可能性も
- 2014/09/11
- 13:42

カリフォルニア・ナパヴァレーを襲った地震の損害は8000万ドル(88億6000万円)にのぼるという試算を、シリコンヴァレー・バンクが発表した。 ドリンクス・ビジネスによると、ナパ郡とナパヴァレー・ヴィントナーズの委託を受けて試算した。ワイナリーの建物、インフラ、設備、灌がいシステムの損害、撤去費用などをまとめた。算定額は控えめで、バルクワインの損害も含めると、1億ドルに達する可能性もあるという。ナパのワイ...