リッジのポール・ドレイパーが80歳で引退
- 2016/06/30
- 02:13

米国を代表するカリフォルニアのリッジ・ヴィンヤードのCEO兼醸造責任者ポール・ドレイパーが7月1日、80歳になったのを機に引退する。取締役会長となって、一線を退く。 ドレイパーは新旧世界のワイン業界関係者から尊敬を集める伝説的ワインメーカー。サンフランシスコ湾南部の冷涼なサンタ・クルーズ・マウンテンから造りだすボルドー・スタイルのモンテベロはカリフォルニアを代表する赤ワイン。「パリスの審判」から30年後...
ドライ・ファーミングからくるタイトさ、フリーマーク・アビー
- 2016/06/30
- 02:12

1976年の「パリスの審判」に赤白ワインが選ばれたカリフォルニア・ナパヴァレーの老舗フリーマーク・アビーでマーケティングを担当するデヴィッド・ボウマン副社長が、プロモーションで来日した。 フリーマーク・アビーの創業は1886年。禁酒法後の1939年に再開し、68年に7人の共同経営者が購入した。パリスの審判には、白と赤の両方が出品され、それぞれ6位と10位だった。現在はジャクソン・ファミリー・ワインズの一員。 ワイ...
テニスのジョコビッチ、母国セルビアにブドウ畑用の土地購入
- 2016/06/30
- 02:10

テニスのノバク・ジョコビッチが、母国セルビアにワインを造るための5ヘクタールの土地を購入した。 地元報道によると、ジョコビッチの土地はワイン産地スーマディヤの近くにある。50年前にブドウ畑に登録されたが、現在は荒廃しているため、再生期間が必要という。来年春には植え付けを始め、ワイナリーを2017年か2018年に建設する計画。土地の価格はヘクタール当たり4500から8000ユーロと見られる。...
最小クロのチョーキーな個性、ヴーヴ・フルニのクロ・フォブール・ノートル・ダム
- 2016/06/29
- 01:16

クロを名乗るシャンパーニュは20銘柄以上ある。少しずつ増えているようだ。巧みなマーケティングとテロワールを表現する流れに乗っている。コート・デ・ブランのほぼ南端ヴェルテュのヴーヴ・フルニ&フィスにも1つある。ブラン・ド・ブランの「キュヴェ・デュ・クロ・フォブール・ノートル・ダム」である。 ヴーヴ・フルニは5世代にわたる家族経営の栽培農家だった。当主アルベールがA・フルニの名で詰めていたが、1950年代に...
ボージョレ北部に再びヒョウ害、クリュ・ボージョレに絶望的な打撃
- 2016/06/29
- 01:13

ブルゴーニュ地方ボージョレ北部が、5月に続いて再び、ヒョウ害にあった。6月24日夕方、激しい雨とヒョウが降った。 デカンターが伝えるボージョレワイン委員会の報告によると、3000ヘクタールが被害を受けた。被害を受けたのはクリュ・ボージョレのある北部で、フルーリーは70-80%が破壊されたとの情報もある。ムーラン・ナヴァンも被害を受け、ティボー・リジェ・ベレールは2016年の収穫の75%を失ったという。モルゴン、シ...
英国のEU離脱、オーストラリアの生産者に恩恵!?
- 2016/06/29
- 01:11

英国のEU離脱(ブレグジット)はオーストラリアワインの生産者に恩恵をもたらすという見方を、オーストラリアの公共放送「ABC」が伝えた。 英国はオーストラリアの最大の輸出市場だが、生産者団体のワインオーストラリアは、ブレグジットが輸出価格を低下させると見ている。オーストラリアの生産者は、EUの生産者と違って、英国に関税を払う不利を抱えるが、離脱後は関税が引き下げられると見ている。また、ポンドの下落も競争...
ワイン・アドヴォケイト編集長、リサ・ペロッティ・ブラウンMWと飲んだセダリオンとカレー
- 2016/06/28
- 00:55

ワイン界で最も重要な女性評論家といえば、だれもが英国のジャンシス・ロビンソンMWを思い浮かべるだろう。忘れてならない米国人がもう1人いる。ワイン・アドヴォケイトの編集長リサ・ペロッティ・ブラウンMWである。ワイン・アドヴォケイトは、各地の担当者をそろえているが、評論家としてのパレットはブレがある。リサはMWだから、文句のつけようがない。 ロバート・パーカーがカリフォルニアに専念し、一線を退いた今、市場...
スコッチ・ウイスキー産業、EU離脱で苦境に
- 2016/06/28
- 00:50

スコッチ・ウイスキー産業は、英国のEU離脱によって苦境に陥ると見らている。 フォーブスの記事は、スコッチ・ウイスキー産業が年間40億ポンドの売り上げを誇るスコットランド最大の輸出産業だが、離脱によって40万人の雇用が危機にさらされると指摘した。スコッチ・ウイスキーは、90%が輸出され、40%はEU、10%は米国に向かう。EUに加盟していることで様々な恩恵を受けている。EU域内はゼロ関税で、自由貿易協定によって、ア...
ゴッセのシェフ・ド・カーヴ、後任はドゥーツやアンリオの経験者
- 2016/06/28
- 00:48

シャンパーニュのメゾン、ゴッセの亡くなったシェフ・ド・カーヴ、ジャン・ピエール・マレネの後任に、ドゥーツやアンリオのシェフ・ド・カーヴを務めたオディロン・ド・ヴァリンが就任する。 現地報道によると、ド・ヴァリンはブルゴーニュ出身の母とヴーヴ・クリコの栽培担当だった父の下に生まれ、ブルゴーニュやアルザスのほか、カリフォルニアやニュージーランドで働いた。2001年にシャンパーニュに来て、ドゥーツやアンリ...
アンリ・グートルブ、誇りと自信のスペシャル・クラブ
- 2016/06/27
- 02:22

シャンパーニュには色々な生産者団体がある。グローワー(レコルタン・マニピュラン)で造る「クラブ・トレゾール」もその1つ。この名前を知らなくても、「スペシャル・クラブ」という底の太い瓶なら、飲んだことがあるという人も多いだろう。 1971年に設立され、29の造り手が加盟している。ブジーのポール・バラ、マレイユ・シュール・アイのマーク・エブラール、シニー・レ・ローズのJ・ラサール、メニル・シュール・オジェの...
ボルドー2015の売り出し価格上昇、大半のワイン商が過小評価
- 2016/06/27
- 02:20

ボルドー2015のプリムール商戦で、Liv-exのメンバーの98%以上が価格上昇を過小評価していたことがわかった。 Liv-exは4月に世界の440の買い手と売り手に、ボルドー2015の10銘柄について発売価格の予想ををたずねた。10銘柄はムートン、ラ・ミッション・オー・ブリオン、シュヴァル・ブラン、パヴィ、コス・デストゥルネル、モンローズ、ポンテ・カネ、ピション・ラランド、レオヴィル・ラス・カーズ、タルボ。 その結果、回答...
ジャスティン・ヴィンヤード、オーク伐採で騒動
- 2016/06/27
- 02:18

カリフォルニアのパソ・ロブレスに拠点を置くジャスティン・ヴィンヤード&ワイナリーのオーナー夫妻が、畑の開発計画でオークの古木を伐採したところ、近隣の生産者や住民から批判されたため、問題の土地を保全して、別の土地にオークを植樹することになった。 ワイン・スペクテイターによると、この計画はブドウ樹の植樹と貯水池建設のため、151ヘクタールの土地に植えられたオークの古木を伐採した。景観の変更と厳しい干ば...
ブジーの単一畑を表現する新星、ピエール・パイヤール
- 2016/06/26
- 09:50

ブジーとアンボネイ村。モンターニュ・ド・ランス南部を代表するピノ・ノワールの産地だ。日本ではアンボネイのイメージが高い。エグリ・ウーリエやクリュッグのクロ・ダンボネイのせいだろう。だが、歴史的にはブジーの方がコトー・シャンプノワの産地として有名だ。ヴーヴ・クリコのラ・グランダム・ロゼには、この村の赤ワインが欠かせない。モンターニュ・ド・ランス北部のマイィやヴェルズネイの北向き斜面に比べると、南か...
米国蒸留酒協議会、英国のEU離脱に失望を表明
- 2016/06/26
- 09:46

米国のスピリッツ企業で作る業界団体「米国蒸留酒協議会」(DISCUS)のクリスティン・ロカシオ・シニア・バイスプレジデントは、英国のEU離脱が多数を占めた国民投票の結果について、失望を表明した。 英国は米国のスピリッツ輸出のトップ市場。「1994年の条約によって、英米間のスピリッツの輸出入は両方の市場で免税となった」とし、「英国の決定は重大な不安定をもたらす。だが、大西洋をはさむスピリッツの取引を共有する立...
英国のEU離脱、ワイン価格上昇や生産国への波及大きい
- 2016/06/25
- 02:38

英国のEU離脱(ブレグジット)が現実のものになると、英国内のワイン・スピリッツ産業だけでなく、英国に大量に輸出する生産国にも大きな影響を与える。余波はEUだけでなく、世界的に広がるだろう。 明確に予想されるのは、歴史的なポンドの下落による英国内のワイン価格上昇と、それに伴う消費者心理の冷え込みだ。英インディペンデント電子版によると、英国人は3億5400万ヘクトリットを超すEU産ワインを飲んでいる。英国最大...
ハイド・ド・ヴィレーヌ、土地購入し植え替え
- 2016/06/24
- 18:15

カリフォルニア・ナパヴァレーのハイド・ド・ヴィレーヌ(HdV)は、ナパヴァレーのシルヴァラード・トレイルとトランカス・ストリートの角にある、畑とワイナリー、住宅を含む約13ヘクタールの土地を購入した。大手企業による小規模ワイナリーの買収が盛んになる中で、家族所有ワイナリーとして、ナパヴァレーに根付く姿勢の表れだ。 この土地は2003年からHdVの本拠地として使われてきた。9.7ヘクタールの畑とワイナリーがある...
オルネッライアのブランド戦略、ジョヴァンニ・ゲッデス・ダ・フィリカーヤCEOに聞く
- 2016/06/23
- 03:04

スーパータスカンのオルネッライアを国際的スーパーブランドに育てたジョヴァンニ・ゲッデス・ダ・フィリカーヤCEOが来日し、22日、戦略とビジョンを、日本のメディアに対して初めて語った。 ジョヴァンニはオルネッライア、カステルジオコンド、ルーチェ・デッラ・ヴィーテの親会社「テヌーテ・ディ・トスカーナ」のCEO。1970年代にワイン&スピリッツの輸入会社に入り、アンティノリやフレスコバルディのCEOを歴任した。ロバ...
米国でネコ用ワイン発売
- 2016/06/23
- 03:00

ネコ用のノンアルコールワインを、米国デンバーに拠点を置く「アポロ・ピーク」が売り出した。 「ピノ・ミャウ」(Pinot Meow)と「モスキャット」(MosCATo)の2種があり、1.6オンス(48ミリリットル)が4.95ドル、8オンス(48ミリリットル)が11.95ドル。白ワインと赤ワインのように見えるが、オーガニックのビーツ・ジュースで色をつけたイヌハッカと水が成分。ネコを飼っている人が、一緒にワインを飲んでいる気分に浸れる...
事故死したドゥニ・マルベックから高い血中アルコール度
- 2016/06/23
- 02:59
4月に自動車事故で亡くなったカリフォルニア・ナパヴァレーのキャプサンディ・ファミリーのワインメーカー、ドゥニ・マルベックは飲酒運転だったと、ナパヴァレー・レジスターが伝えた。 46歳のマルベックはヨーントヴィルの目抜き通りのワシントン・ストリートをベンツで運転中に道をはみ出して、打撲で死亡した。州法の2.5倍を超す0.21%の血中アルコール度が検出されたという。助手席のジョシュ・フェルプスは無事だった。...
チャーチルのブレンド比率、ポル・ロジェの比較試飲で探る
- 2016/06/22
- 08:51

ブレンド比率はシャンパーニュのカギを握る。ポル・ロジェの「サー・ウィンストン・チャーチル」は、公表していないが、その手掛かりが見つかった。 入口が刷新されたエペルネの本社で、6つのキュヴェを試飲した。「ブリュット 2006」と「サー・ウィンストン・チャーチル 2004」の比較で、違いが浮かびあがった。2006は黄桃、プラム、トースト、しっかりした骨格にしなやかな筋肉がついている。2006らしい丸さがあり、親しみ...
テタンジェのアート・コレクション、2008ヴィンテージ発売
- 2016/06/22
- 08:46

シャンパーニュのメゾン、テタンジェはブラジルの写真家セバスチャン・サルガドの撮ったヒョウをあしらったアート・コレクションボトルのブリュット・ミレジメ2008を英国で発表した。 テタンジェのアート・コレクションは、クロード・テタンジェが、1983年ヴィンテージでハンガリーの芸術家ヴィクトル・ヴァザルリを起用して始まった。ロイ・リキテンスタイン、ラウシェンバーグらを起用し、今回で14回目。サルガドは初のブラル...
2016年カリフォルニア バイ ザ グラス プロモーション授賞式
- 2016/06/21
- 10:20

レストランがグラスで供するカリフォルニアワインのサービス内容を競う「カリフォルニア バイ ザ グラス プロモーション 2016」の授賞式が20日、東京・原宿のレストラン「ベルーガ」内で行われた。 ワイン・インスティテュート(堀賢一・駐日代表)が1995年に始めたこのプロモーションは今年で22回目。レストランで複数の高級ワインをグラスで注文できる流れを日本に広めた。今回は、例年並みの227店のレストランが参加した。...
こ惑的な香りとエネルギー、世界トップを行くクリスタル・ロゼ
- 2016/06/21
- 02:14

ジャン・バティスト・レカイヨンとアンセルム・セロス。性格も、方向性も違うが、2人の造るロゼが最高峰を行くのは間違いない。こ惑的なクリスタル・ロゼに心奪われない愛好家はいないだろう。シャンパーニュ評論の権威トム・スティーブンソンのシャンパーニュ・スパークリングワイン世界選手権では、2年連続、世界一に輝いた。 ルイ・ロデレールのロゼ・シャンパーニュ造りはユニークだ。7-10日間スキンコンタクトしたピノ・...
ラフィット・ロートシルト2015、45.8%の値上げ
- 2016/06/21
- 02:11
1級シャトーで最後に残されていたラフィット・ロートシルトが、ボルドー2015のプリムール商戦で、ネゴシアン価格420ユーロで売り出した。45.8%の値上げ。国際市場で、2014年の売り出し時より50%アップのケース当たり4350ポンドで取引されている。 カリュアド・ラフィットは33%アップの120ユーロで売り出された。...
シャンパーニュのモンラッシェ、チョーキーなクリスタルの秘密とは
- 2016/06/20
- 00:59

クリスタルとドン・ペリニヨンは、毎年のように生産される。これを批判するのはお門違いだ。クリスタルはビオディナミに転換中の自社畑から造る。熟度が高い。潜在アルコール度が12%も珍しくない。ドン・ペリニヨンは、最大のメゾンであるモエ・エ・シャンドンの圧倒的なリソースを使える。 それでも、クリスタルの2010は生産されない。2002から2009まで生産されてきたが、冷涼な2010は難しかったという。現行ヴィンテージは20...
中国の白酒が米国でじわり人気
- 2016/06/19
- 02:59

安酒と見られてきた中国の代表的な蒸留酒「白酒」(パイチュウ)が米国で人気を集めていると、ワイン・サーチャーが伝えている。 白酒は小麦、トウモロコシ、糯米などの穀物を原料に各地で造られ、ウイスキーやブランデーを上回る50度近いアルコール度を有し、ナッツ、キノコなどの複雑な香りを放つ。人民解放軍に支給され、中国の宴席の乾杯に使われるスピリッツとして知られる。 ウィキペディアより ところが、ニューヨーク...
クリスティーズのアンソニー・ハンソンMWが引退
- 2016/06/19
- 02:57
ブルゴーニュ専門家のクリスティーズのシニアコンサルタント、アンソニー・ハンソンMWが、6月末で引退する。 ドリンクス・ビジネスによると、ハンソンは2000年にクリスティーズに参画し、2005年からオスピス・ド・ボーヌのホストを務めてきた。2015年のオスピスは、1130万ユーロを記録した。BB&Rのジャスパー・モリスMWがオスピスのシニアコンサルタントに就任する。...
天才ジャン・バティスト・レカイヨンが創造、ルイ・ロデレールのブリュット・プルミエ
- 2016/06/18
- 16:37

大勢のメゾンのトップと会ったが、ルイ・ロデレールのジャン・バティスト・レカイヨンほど、論理的で、ビジョンのあるシェフ・ド・カーヴ(醸造責任者)はいない。会うたびに、発見や刺激がある。大半のシェフ・ド・カーヴは醸造に集中するが、醸造と栽培の両方を担当する彼の説明は、畑の個性や栽培と結びついている。 ジャン・バティストはモンペリエのフランス国立農学学院 (ENSA)を、醸造と栽培の両部門で首席で卒業。先...
DRCヴォーヌ・ロマネ・レ・ゴーディショ1926、6本が738万円で落札
- 2016/06/18
- 16:34

DRCのヴォーヌ・ロマネ・レ・ゴーディショ1926の6本セットが、サザビーズ・ロンドンのオークションで4万9350ポンド(約738万円)で落札された。Sotheby’s のHPから オークションはDRCが人気を集め、110万ポンドを売り上げた。ゴーディショを落札したのは米国の業者。プルミエクリュのゴーディショのワインがオークションに出るのは珍しい。 ゴーディショは1855年のジュール・ラヴァル博士の格付けではロマネ・サン・ヴィヴァン...
フランスワイン業界にもクラウドファンディング
- 2016/06/18
- 16:33

伝統的なフランスのワイン業界にも、クラウドファンディングの波が押し寄せている。 ブルームバーグによると、ボルドーの実業家マキシム・デュブレが「ワイン・ファンディング」と呼ばれるクラウドファンディングのサイトを始めた。 ソムリエ、評論家などが選んだワイン生産者がサイトに掲載されており、ワイナリーの創設、施設の刷新、畑の購入などで資金の必要な生産者に、ユーザーが投資できる仕組みを提供している。ユーザ...
全房発酵でも青くない、ジョルジュ・ラヴァルのセニエ・ロゼ
- 2016/06/17
- 15:43

ロゼ・シャンパーニュの歴史は浅い。ドン・ペリニヨン・ロゼの初ヴィンテージは1959年。セニエ・ロゼの代表格ローラン・ペリエがロゼを始めたのが68年。クリスタル・ロゼが74年。品質が安定したのは70年代以降だろう。 理由はいくつかある。今より冷涼な時代は、栽培北限のシャンパーニュで、熟した赤ワインがとれなかった。大手メゾンは今、1リットル20ユーロ以上払って、赤ワインを購入している。ロゼが高価なのはそのせいだ...
ムートン2015、マルゴーと同じ価格で売り出し
- 2016/06/17
- 15:36

ボルドー2015プリムール商戦で、シャトー・ムートン・ロートシルトは16日、前年より60%アップの1本当たり384ユーロのネゴシアン価格で売り出した。シャトー・マルゴーと同価格。 Liv-exによると、市場価格はケース当たり4260ポンドで、2014より83.6%高い。2005と同じ価格で、2009、2010より低い。ニール・マーティンは2015に97-99点をつけた。ロバート・パーカーは2005に97点をつけている。プティ・ムートンの売り出し価格は1...
マスター・オブ・ワイン協会が本部移転
- 2016/06/17
- 15:35

ロンドンにあるマスター・オブ・ワイン協会は2016年12月、借りている現在のオフィスから、ヴォークスホールに購入したオフィスに本部を移転する。 新本部はオランダや米国の大使館に隣接する再開発地区のビルの中にある。多くのイベントを開けるスペースがあるという。協会チェアマンのサラ・ジェーン・エバンスMWは「協会の発展にとって重要な一歩。世界の会員と生徒に、より効率的なサポートを与え、ワインコミュニティを広め...
ノンドゼは熟成するか?答えはジョルジュ・ラヴァルのレ・シェーヌ2004にある
- 2016/06/16
- 16:24

シャンパーニュは多彩な畑をブレンドして造るという概念が、近年の単一畑で仕込む栽培醸造家のシャンパーニュによって変更を迫られている。ラヴァルもキュミエールの7区画のうち、「レ・シェーヌ」と「レ・オート・シェーヴル」という2つの単一畑を出している。 レ・シェーヌは円形劇場のようなキュミエールの東側にある。オーヴィレール修道院に通じる道路脇の中腹にわずか0.45ヘクタール。白亜質の上に広がる表土は30センチ程...
オー・ブリオン2015、60%値上げで売り出し
- 2016/06/16
- 16:13

ボルドー2015のプリムール商戦で、1級格付けのオー・ブリオン2015とセカンドワインのクラレンス・オー・ブリオンが発売された。オー・ブリオンはネゴシアン価格で1本385ユーロ(約4万6000円)。2014より60%の値上がり。 Liv-exによると、市場ではケース当たり4260ポンドで取引され、2014より83.6%高い。シャトー・マルゴーと同様に、2010、2005、2009とほかのヴィンテージの中間の価格で取引されている。ニール・マーティン...
キュミエールを体現、畑に生きるジョルジュ・ラヴァルのブリュット・ナチュール
- 2016/06/15
- 15:18

グローワー(レコルタン・マニピュラン)ブームの日本で、もっと注目すべき造り手の筆頭が、ジョルジュ・ラヴァルだ。2.5ヘクタールから生産量は1万7000本。10%が日本に来る。それでも米国、イタリアに次ぐ3番目の市場なのだから幸運だ。日本の輸入元が早くから目をつけていた。コペンハーゲンのレストラン「ノーマ」にオンリストされて、世界が奪い合っている。 ヴァレ・ド・ラマルヌの格付け93%のキュミエール村に本拠を置く...
2016年「世界のレストラン・ベスト50」、イタリアの「オステリア・フランチェスカーナ」がトップ
- 2016/06/15
- 06:25

2016年の「世界のレストラン・ベスト50」(World's 50 Best Restaurants)」が13日、ニューヨークで発表され、イタリア・モデナの「オステリア・フランチェスカーナ」が、イタリアのレストランとして初めて1位に輝いた。日本からは。東京・南青山のフレンチ「NARISAWA」が8位、東京・六本木の日本料理店「龍吟」が31位に選ばれた。トップ50入りする可能性が高い料理店に贈る「注目のレストラン賞」は東京・神保町の日本...
シャトー・マルゴー2015、60%値上げで売り出し
- 2016/06/14
- 06:33

シャトー・マルゴーが13日、ボルドー2015プリムール商戦で、1級シャトーでは最も早く、ネゴシアン価格1本当たり384ユーロ(約4万6000円)で売り出した。前年の240ユーロより60%の値上がりとなる。 Liv-exによると、ケース当たりの市場価格は4260ポンドで、2014の最初の市場価格より83.6%高い。5000ポンド台の2005、2009、2010とそのほかのヴィンテージの中間に位置する。シャトー・マルゴーは、Liv-exの会員の調査でワイン...
ナチシンパの19世紀のコレクションがオークションへ
- 2016/06/14
- 06:31
ナチシンパの実業家がチェコスロバキア・ベチョフの城の地下に隠していた150年以上前のワイン133本が、オークションにかけられる。 ワインは1856年から1889年のヴィンテージを中心に133本。1896年のシャトー・ディケムも含まれ、125万ドル相当と見られている。ボーフォール・スポンティン一族が住んでいた城の地下にあるのを、米国人実業家が1985年に見つけた。大戦後にナチのシンパと疑われベルギーに逃亡する前に、地下に隠し...
ジョージアがワイン造り発祥の地、確証強まる
- 2016/06/13
- 07:31

ジョージアがワイン造りとブドウ栽培の発祥の地である可能性が、8000年前の遺跡の発掘により強まった。 ワイン・サーチャーによると、ジョージア南部クヴェモ・カルトリ州のガダチリル・ゴラ遺跡から、紀元前6000年にまでさかのぼるブドウの種とブドウ樹のくずが見つかったとジョージア国立博物館が発表した。トロント大のHPから 遺跡は首都トビリシから南に35キロに位置する。調査は国立博物館とトロント大によって行われた。...
スイスのビオディナミの先駆ジャック・グランジュ死去
- 2016/06/13
- 07:28

スイスのビオディナミの先駆ドメーヌ・ド・ブードンのジャック・グランジュが10日、農作業中に事故で亡くなった。69歳だった。 グランジュはヴァレー州フリー村近くに拠点を構える。ケーブルカーでしか通えない標高1000メートルの畑でビオディナミにより、プティ・アルヴァイン、フェンダント、シャスラー、ミュラー・トゥルガウ、ドール、ガメイ、ピノ・ノワールなどを生産していた。...
ガロ、オリン・スウィフトを買収
- 2016/06/12
- 06:38

巨人E&Jガロはユニークなラベルで知られるオリン・スウィフト・セラーズを買収した。 オリン・スウィフトは、デイブ・フィニーがカリフォルニア各地から買い付けたブドウで、個性的なラベルのワインを生産している。創設は1998年。ジンファンデルベースの「ザ・プリズナー」で人気を集め、このブランドを売却し、現在はコンステレーション・ブランズが所有している。ナパヴァレーのカベルネ主体のマーキュリー・ヘッド、パピヨ...
ランソン、ウィンブルドン限定ボトルを英国で発売
- 2016/06/12
- 06:37

シャンパーニュのメゾン、ランソンは39回目のテニス・ウィンブルドン大会に向けて、特別な限定ボトルを英国で発売する。 ランソンは2001年からウィンブルドン大会の開かれるオール・イングランド・クラブのバーや施設で、シャンパーニュを提供している。2016年はテニスシャツを模したクーラー・ジャケット入りのブラックラベルとローズラベルを限定発売する。冷たさを1時間保てるという。 ブラックラベルが30ポンド、ローズラ...
ほぼ半世紀前の6月11日、ル・マン24時間がシャンパンファイトの起源
- 2016/06/11
- 13:35

モータースポーツFIの勝者が表彰台でシャンパーニュを振りまく「シャンパンファイト」は、大リーグや日本のプロ野球にも広がったが、その起源はほぼ半世紀前のル・マン24時間にある。1967年の6月11日の今日に、ニューヨーク生まれのダン・ガーニーが初めて行った。F1のFacebookから 前年のチャンピオン、ジョー・シフェールのボトルから、暑さでボトルから噴き出した泡が周囲の人間にかかったのがきっかけで、ガーニーが初めて...
ロワールの4月の霜害、ミュスカデやシノンの被害が深刻
- 2016/06/11
- 13:33

4月末にロワール渓谷で起きた霜の被害は、年間平均収穫量より20-30%減少となり、トゥーレーヌやナンテのダメージが大きい。ロワールのブロガー、Jimm BuddのFacebookから フランス食品振興会の伝えるロワールワイン委員会の記者発表によると、委員会の技術委員会は、現時点で霜による収穫量の減少は、年間平均に対し20-30%減と予想されると発表した。4月26日から27日に襲った霜では、一部の区画は最低気温が零下0度まで下が...
オルネッライア「ヴェンデミア・ダルティスタ 2013」、オークションで1400万円の収益
- 2016/06/10
- 11:06
アーティスト曽根裕氏がデザインしたオルネッライア2013の「ヴェンデミア・ダルティスタ」の大容量ボトル9本が、米ロサンゼルスのハマー美術館でチャリティ・オークションにかけられ、収益11万4000ユーロ(約1425万円)が、芸術振興を目的に、同美術館に寄付された。 ヴェンデミア・ダルティスタは著名アーティストがヴィンテージの個性を解釈して、特別ラベルをデザインするプロジェクトで、今回が8回目。大理石を使った彫刻が...
グレイス エクストラ ブリュット2011、デカンター・アワードでプラチナ賞とベストアジア賞を受賞
- 2016/06/10
- 10:30

中央葡萄酒(山梨県)のスパークリングワイン「グレイス エクストラ ブリュット2011」が、英国のワイン雑誌デカンターの「デカンター・ワールド・ワイン・アワード 2016」のスパークリングワイン部門で、アジア初のプラチナ賞とベストアジア賞を受賞した。 このスパークリングワインは北杜市明野町にある自社畑「三澤農場」のシャルドネを全房圧搾し、一番搾り果汁を樽発酵させてベースワインを造り、瓶内二次発酵方式で3年...
ボルドー2015のプリムール商戦、トップシャトーは大幅値上げ
- 2016/06/10
- 08:02

ボルドー2015のプリムール商戦で、値上がり基調が鮮明になってきた。シャトー・コス・デストゥルネルは9日、ネゴシアン価格で前年比42%アップの120ユーロで売り出した。トップシャトーはここにきて、前年より40-50%高い価格で売り出しているが、市場価格は2005と大差がなく、かなりの強気となっている。 Liv-exによると、コス・デストゥルネルはロンドンの市場ではケース1272ポンドで提供されている。ワイン・アドヴォケイ...
卓越したタンニン処理、ガヤのバルバレスコとスペルスのフィネス
- 2016/06/09
- 10:04

イタリアの帝王アンジェロ・ガヤが来日した。76歳になったが、活火山のエネルギーは健在で、家族や気候変動について語りたおした。 アンジェロは1940年生まれ。1961年に、1859年創業のガヤに参画。父ジョバンニの指示で、最初の7年間は栽培に専念した。「ひょうが降ったり、雨が10日も降り続くこともあれば、天候に助けてもらうこともある。自然のリズムに自分を合わせることを学んだ」という。 2人の娘が5代目となり、息子も...
ボルドー2015、パルメ、ランシュ・バージュ、オー・バイィが大幅値上げ
- 2016/06/08
- 23:53

ボルドー2015のプリムール商戦は、パルメ、ランシュ・バージュ、オー・バイィなどスーパーセカンドが大幅な値上げで売り出した。 Liv-exによると、パルメは8日、ネゴシアンアン価格で、前年比31.3%値上がりの1本210ユーロで売り出した。パルメはワイン・アドヴォケイトのニール・マーティンから95-97点を得るなど、評価が高い。市場価格はケース当たり2250ポンドとなり、2010と同価格。 7日に売り出したランシュ・バージュは...