ワイン・アドヴォケイト、日本を含むアジアワインの評価をスタート
- 2015/12/19
- 08:51
世界で最も影響力の大きいロバート・パーカー氏のワイン・アドヴォケイト誌とそのウェブサイト「ロバートパーカー・コム」が、本格的にアジア進出する。中国人の評論家を採用し、2016年から中国、インド、日本ワインを含むアジア産ワインの評価を行う。アジアの中国人読者向けに、中国語簡体字サイトも立ち上げる。

新たな評論家はLiwen Hao氏。Hao氏は上海生まれ。サントリー傘下の中国最大の輸入業者「ASCファインワインズ」で2004年から8年間働いた後、ワイン教育サイト「ワイン・コノシュア」を立ち上げ、100万件以上の閲覧を集めた。2012年から中国で影響力のある「ワイン・プレス・マガジン」編集長を務め、2014年にはワインスクールを設立。デカンター誌の「上海ファインワイン・エンカウンター」のブランド・アンバサダー、デカンター・アジア・ワイン・アワードの2012、2013年の審査員も務めた。
「ロバート・パーカーと彼の華々しい評論チームに参加するのは素晴らしい名誉」とHao氏はコメントし、「中国と他の産地はブドウ栽培とワイン造りの面で成熟していると感じる。多くの高品質で、真に興味深いアジアワインに世界の注目が集まるようにしたい」とコメントした。最初の記事は2016年第二四半期に掲載される。「ロバートパーカー・コム」の中国語バージョンは6月にスタートする。
パーカー氏はかねてから、アジア市場の可能性に注目し、ワイン教育の必要性を強調。ワイン・アドヴォケイトが2012年、シンガポールの実業家に売却される前から、中国シフトを強めてきた。偉大なワインを楽しむ高額な「ワイン・アドヴォケイト・グランド・ツアー」も2014年に、アジアの主要都市から始めた。今回の決定は、世界最大の赤ワイン消費国である中国市場への本格進出ののろしとなる。中国語サイトの開始は、ワイン・アドヴォケイトの覇権拡張の上で大きな意味を持つ。英国を代表するワイン誌のデカンターも、中国語サイトを展開している。
ワイン・アドヴォケイトで、日本を含むアジアのワインが本格的に紹介されたことはない。一部の日本ワインはワイン・スペクテーターで紹介され、デカンター・アジア・ワイン・アワードに入賞したが、世界的なワインメディアが本格的に評価するのは初めて。グローバルな基準で、日本ワインの品質や価格が世界でどの位置にあるかが明らかになる。ガラパゴス的に発展してきた日本ワインにとって、今回の発表は「黒船」となる意味を持つ。
また、ワイン・アドヴォケイトは、カリフォルニアの中心となるナパに事務所を開設した。編集長のリサ・ペロッティ・ブラウンMWがシンガポールからナパに転居し、編集、マーケティング、事業開発に力を入れる。ペロッティ・ブラウンさんは「米国は我々の最大の市場であり最も重要」とコメントし、米国ワイン産業の中心地であるナパヴァレーで、米国の読者への情報提供を強化する意義を強調している。
ワイン・アドヴォケイトは、パーカー氏のニュースレターとして始まり、35年以上にわたり、世界市場で最大の影響力を誇ってきた。消費者のための独立したメディアを目指し、広告はとらない。有料の購読者は5万人だが、28万件以上のワイン評価のデータベースを備え、売れ行き、消費、ワイン造りにまで影響を及ぼす。米国と中国という世界の二大市場を強化して、2016年はワイン・アドヴォケイトの世界展開が加速する年になりそうだ。

新たな評論家はLiwen Hao氏。Hao氏は上海生まれ。サントリー傘下の中国最大の輸入業者「ASCファインワインズ」で2004年から8年間働いた後、ワイン教育サイト「ワイン・コノシュア」を立ち上げ、100万件以上の閲覧を集めた。2012年から中国で影響力のある「ワイン・プレス・マガジン」編集長を務め、2014年にはワインスクールを設立。デカンター誌の「上海ファインワイン・エンカウンター」のブランド・アンバサダー、デカンター・アジア・ワイン・アワードの2012、2013年の審査員も務めた。
「ロバート・パーカーと彼の華々しい評論チームに参加するのは素晴らしい名誉」とHao氏はコメントし、「中国と他の産地はブドウ栽培とワイン造りの面で成熟していると感じる。多くの高品質で、真に興味深いアジアワインに世界の注目が集まるようにしたい」とコメントした。最初の記事は2016年第二四半期に掲載される。「ロバートパーカー・コム」の中国語バージョンは6月にスタートする。
パーカー氏はかねてから、アジア市場の可能性に注目し、ワイン教育の必要性を強調。ワイン・アドヴォケイトが2012年、シンガポールの実業家に売却される前から、中国シフトを強めてきた。偉大なワインを楽しむ高額な「ワイン・アドヴォケイト・グランド・ツアー」も2014年に、アジアの主要都市から始めた。今回の決定は、世界最大の赤ワイン消費国である中国市場への本格進出ののろしとなる。中国語サイトの開始は、ワイン・アドヴォケイトの覇権拡張の上で大きな意味を持つ。英国を代表するワイン誌のデカンターも、中国語サイトを展開している。
ワイン・アドヴォケイトで、日本を含むアジアのワインが本格的に紹介されたことはない。一部の日本ワインはワイン・スペクテーターで紹介され、デカンター・アジア・ワイン・アワードに入賞したが、世界的なワインメディアが本格的に評価するのは初めて。グローバルな基準で、日本ワインの品質や価格が世界でどの位置にあるかが明らかになる。ガラパゴス的に発展してきた日本ワインにとって、今回の発表は「黒船」となる意味を持つ。
また、ワイン・アドヴォケイトは、カリフォルニアの中心となるナパに事務所を開設した。編集長のリサ・ペロッティ・ブラウンMWがシンガポールからナパに転居し、編集、マーケティング、事業開発に力を入れる。ペロッティ・ブラウンさんは「米国は我々の最大の市場であり最も重要」とコメントし、米国ワイン産業の中心地であるナパヴァレーで、米国の読者への情報提供を強化する意義を強調している。
ワイン・アドヴォケイトは、パーカー氏のニュースレターとして始まり、35年以上にわたり、世界市場で最大の影響力を誇ってきた。消費者のための独立したメディアを目指し、広告はとらない。有料の購読者は5万人だが、28万件以上のワイン評価のデータベースを備え、売れ行き、消費、ワイン造りにまで影響を及ぼす。米国と中国という世界の二大市場を強化して、2016年はワイン・アドヴォケイトの世界展開が加速する年になりそうだ。
- 関連記事
-
- 2015年WSETディプロマの最優秀合格者、中国の金融レディ (2016/01/22)
- テロワールの重要性、中国のシンポジウムでDRCオベール・ド・ヴィレーヌらが議論 (2016/01/09)
- 中国のワイン用ブドウ畑、全体の10%にとどまる (2015/12/29)
- ワイン・アドヴォケイト、日本を含むアジアワインの評価をスタート (2015/12/19)
- 中国のASCファイン・ワインズ、創立者ドン・サン・ピエール・Jrが辞任 (2015/12/04)
- 香港の新オークションハウス、出品ワインに疑惑 (2015/12/02)
- ミシュランガイドのシンガポール版、2016年に刊行 (2015/12/02)
スポンサーサイト