鑑定家モーリーン・ダウニー、名誉棄損で告訴される

　ワイン鑑定の専門家モーリーン・ダウニーさんが、米ラスべガスのワインコンサルタントに、名誉棄損の訴えを起こされた。


　　デカンターによると、訴えたのは、「ワイン・インスティテュート・オブ・ラスベガス」チェアマンのギル・レンバー・シュワルツ氏。シュワルツ氏はオークションハウス「ドラゴン8」を設立して、11月21日に香港でオークションを行ったが、米ロサンゼルスベースの弁護士ドン・コーンウェル氏に掲示板で一部のボルドーワインに偽造の疑いがあると指摘され、疑惑のワイン18ロットを取り下げた。ダウニーさんはこの件に関連して、シュワルツ氏が意図的に偽造高級ワインの販売に関与したと主張して、その事業の名誉を損ない、損害を与えたというのが訴えの理由。
　ダウニーさんは偽造ワイン鑑定の世界的な権威で、FBIの要請で、ルディ・クルニアワンのワイン鑑定も行った。サンフランシスコ・ベースの「シェ・コンサルティング」で、偽造ワインに関する有料情報サイトを展開している。
　訴えはネバダ州で起こされた。ダウニーさんの地元のカリフォルニアではないが、裁判所の召喚に応じる用意はあるとしている。