DRC2012数百本、フランスの港で盗難事件の疑いで捜査

　DRC31ケースがフランス北西部ル・アーブル港で、カナダに輸出される直前になくなっていたことがわかった。警察当局で窃盗事件として捜査している。


　デカンターによると、盗まれたと見られるのは主にエシェゾーとロマネ・コンティ2012。ロマネ・コンティの英国の市価は140万円以上、エシェゾーは9万円以上。ワインは10月12日、DRCからカナダのオンタリオ・リカー・コントロール・ボード（LCBO）に向けて出荷された。11月に、LCBOから注文の一部しか輸送コンテナに存在しないとDRCに連絡があり、DRCの共同経営者オベール・ド・ヴィレーヌ氏が当局に通報した。
　これに関連して、当局が12月に入って、ロマネ・コンティ2012マグナム2本が4万8000ユーロ(約632万円）でオンライン取引されているのに疑問を抱くコレクターの存在を暴露。ヴェルサイユとディジョンの警察はバイヤーを装って、パリ周辺で2人を逮捕した。そのうち1人が取り調べ中に、マグナム2本を所有していたボルドーの男がいるという手掛かりを捜査官に明かした。この男はアーブル港の港湾労働者の知り合いだったという。
　ド・ヴィレーヌ氏によると、これほど大規模の盗難はかつてない。DRC2012の不自然な取引は、真正性確認のためのボトル番号とともに報告されるという。