クロ・ルジャールのシャルリー・フコーが66歳で死去

　仏ロワール地方ソミュール・シャンピニーに本拠を構える名門クロ・ルジャールを所有するフコー兄弟の兄シャルリー・フコー氏が29日、亡くなった。66歳だった。


野村ユニソンのHPから

　シュッド・ウエスト紙によると、シャルリー（ジャン・ルイ）はアンジュの病院で亡くなった。2015年の収穫末期から、入退院していたという。
　クロ・ルジャールは17世紀に創業。現在は18代目。1969年に3歳下の弟ベルナール（ナディ）と共に両親からドメーヌを継承した。第二次大戦前に、パリのレストラン「トゥール・ダルジャン」にワインを販売していた。ビオディナミの認証を受け、低収量で収穫し、発酵・熟成では亜硫酸の添加をせずに、カベルネ・フランの力を引き出した。1960、70年代に広がった化学薬品の影響は受けず、伝統的な手法で造ったテロワールのワインはフランスで最上級の評価を受けている。
　ロワールを代表する生産者の1つ。フランスでオンリストしていない3つ星レストランを探す方が難しく、普通の小売店では容易に手に入らない。ガイドブック「レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2016」で3つ星評価を保持している。シュナン・ブラン100％のソミュール・ブラン・ブレゼ、カベルネ・フラン100％のソミュール・シャンピニー・ル・クロ、ソミュール・シャンピニー・レ・ポワイユー、ソミュール・シャンピニー・ル・ブールなどを生産している。