デヴィッド・パウエル、創業したトルブレックを去る

　オーストラリア・バロッサヴァレーの雄「トルブレック」を創業したデヴィッド・パウエルが、ワイナリーを去った。
　米ワイン・スペクテイター誌などによると、パウエルのビジネス・パートナーのピート・ナイトが、パウエルとの契約が切れたと発表した。パウエルは1994年にトルブレックを設立したが、離婚によって経営権をファストフードを経営する実業家に売却した後、2006年にカリフォルニア・ソノマのキヴィラ・ヴィンヤードを所有するナイトとパートナー契約を結んでいたが、ナイトが契約を打ち切った。経営面での同意が得られなかったと見られる。


　ワイナリーは、クレイグ・イズベルらパウエルが雇用した醸造チームが引き継ぐ予定。トルブレックはオーストラリアのローヌ品種の中でも、評論家ロバート・パーカーに高く評価されるランリグからお手ごろなウッドカッター・シラーズまで幅広い価格帯で、高樹齢と低収量を生かした高品質なワインを生産してきた。年間生産量は約6万ケース。