ウィリアムズ・セリエム、樹齢100年超の歴史的ジンファンデル畑を取得

　カリフォルニア・ソノマのブルゴーニュ品種のパイオニア、ウィリアムズ・セリエムが9日、ロシアン・リヴァー・ヴァレーの樹齢121年の歴史的なジンファンデルの畑を取得したことを発表した。


　エド・セリエムとバート・ウィリアムズが1979年に設立したウィリアムズ・セリエムは、ロシアン・リヴァー・ヴァレーから優れたピノ・ノワールを生産し、カリフォルニアのピノ・ノワール生産者としてカルト的な地位を得た。シャルドネ、ジンファンデルも手掛け、単一畑のワインも早くから生産してきた。1998年にジョン・ダイソンがワイナリーを買収した。
　購入したのはロシアン・リヴァー・ヴァレーのオリヴェット・ロードに位置するセイトーン・ヴィンヤード。1895年にイタリア移民が最初に植えた13ヘクタールの畑で、樹齢100年を超す4ヘクタールの畑を含む10ヘクタールにブドウが植えられている。デ・ローチやベッドロックにブドウを供給してきた。
　オーナーのダイソンは、「バート・ウィリアムズとエド・セリエムの最初のワインは、樹齢84年の樹から仕込んだジンファンデルだった。最良の畑がプレミアム品種に植えかえられるのに心を痛めてきた。今回の取得で小さな畑を確保し、偉大な単一畑のジンファンデルをポートフォリオに追加できた」とコメントした。
　ウィリアムズ・セリエムはロシアン・リヴァー・ヴァレー、ソノマ、メンドシーノの優れた栽培農家と契約して、ワインを生産してきた。自社畑は、ロシアン・リヴァー・ヴァレーにドレーク・エステート、ルイス・マクレガー、ウィリアムズ・セリエム・エステート、サン・ベニートにヴィスタ・ヴェルデを所有している。
　セイトーネのワインは2016年から単一畑として生産する。ワインメーカーのジェフ・マンガスは、「複雑性と凝縮力を備えたブドウを産む歴史的な、灌がいしない畑」に期待をかけている。