スペインワイン輸入増加に緊急の対策…エロー県議員が要望

　増加する低価格スペインワイン輸入に緊急対策をのぞむ書簡を、フランスのラングドック・ルーション地方エロー県選出の社会党のアンリ―・カバネル上院議員が、テファヌ・ル・フォル農相に対し送った
　フアランス食品振興会によると、この書簡は、8月2日深夜、エロー県のネゴシアンのタンクが破壊され、数千リットルのワインが流出したことを受け、3日付けで出された。「生産者は怒っている。この種のことは続くだろう」とカバネル氏は書き送った。低価格のスペインワイン輸入について、農民の不満は高まっている。事件は、過激な生産者グループCRAVが、スペインワインの流入に抗議して襲ったことを発表している。
　カバネル氏は書簡の中で、「ワイン業界は、隣国スペインとの競争を不当と見ている。スペインでは、フランスと同じ規制約の下に生産されてはいない」とし、「フランスで販売されるスペインの輸入ワインはヘクトリットル当たり30－40ユーロなのに対し、フランスのワインは70－80ユーロで、懸念される状況にあることを、5月に農相に警告していた」としている。