フランスのラングドック、収穫直前に激しいヒョウ害

　フランスのラングドックが17日午後、強烈なヒョウに見舞われ、エロー県ピック・サン・ループの畑で大きな被害が出た。

Jérôme DespeyのTwitter から

　モンペリエの北にあるピック・サン・ループはグルナッシュ、シラー、ムールヴェドルなどから造る赤の強い産地。現地の報道によると、ゴルフボール大のヒョウが降り、こんなヒョウ害は記憶にないという生産者もいる。30分足らずで1000ヘクタール以上が被害を受けた。2016年の収穫を直前にして60％以上が失われたとの見方も出ている。
　ヒョウは標高が中程度の大陸性気候の土地で発生しやすい。直径が2センチ以上になると被害がきわめて大きい。今年のフランスは、ブルゴーニュ、ロワール、南西地方など各地でヒョウ害が出ている。ヒョウ対策は、大気中にロケットを打ち上げたり、畑に網をかけるなどがあるが、ヒョウの速度に追いつかず、発生場所も明確に予測できないため、決定打とはならない。保険は金額が高くつくため、現実的ではない。