ニュージランドのワイン輸出は21年連続で増加

　ニュージランドのワイン輸出は21年連続で増加し続けていて、2016年度の輸出額は10％増えて、16億ニュージランドドル（約1171億円）を記録した。


　ニュージランドワイン協会の発表した7月末で締めくくる2016年度の年間レポートによると、2015年の収穫量が少なかった事情はあるにせよ、最大輸出市場の米国の需要が輸出増大をけん引した。米国向け輸出額は4億6060万NZドルで、24％増加した。2番目の市場の英国は3億8180万NZドルで8％の伸び。3番目のオーストラリアは0.1％減ったが、カナダ、オランダはそれぞれ13％、7％増加した。6番目の中国は2760万NZドルで2％の伸び。8番目のドイツは1450万NZドルながら、45％と最大の伸びを記録した。
　単価も上がっており、瓶詰めワインはリットル当たり8.81NZドルで7％上がり、バルクワインは14％上がり4.30NZドルとなった。ニュージランドワイン協会は2020年までに20億NZドルの大台に乗ると見ている。輸出ワイン量の85.6％をソーヴィニヨン・ブランが占める。2016年ヴィンテージは、前年より34％増えて43万6000トンの収穫量となり、需要増大に対応する。