ブシャールのシャンベルタン1865年、400万円で落札

　ブルゴーニュを代表するブシャール・ペール・エ・フィスの古酒コレクションが、3日に香港で開かれたクリスティーズのオークションに出品され、1865年のシャンベルタンが3万5219ユーロ(約406万円）で落札された。


　ブシャールは1731年に創業。1820年にボーヌのシャトー・ド・ボーヌを購入し、古いヴィンテージは今もその地下カーヴで熟成している。故ジョゼフ・アンリオが1995年に買収し、品質を回復した。ブルゴーニュのメゾンで最大の15万本もの古酒を所有する。オークションには、1846年から2009年までの2000本が出品された。
　モンラッシェ1865年は2万2540ユーロ（約260万円）、ヴォルネイ・サントノ1865年が2万1131ユーロ（約243万円）、ムルソー・シャルム1846年が1万5496ユーロ（約178万円）、ボーヌ・グレーヴ・ヴィーニュ・ド・ランファンジェズュ1865年が1万3383ユーロ（約154万円）で落札された。
　ムルソー・シャルム　1846年とボーヌ・グレーヴ・ヴィーニュ・ド・ランファン・ジェズュ　1865年の予想落札価格は2万－4万香港ドル（26万2600円－52万5000円）で、落札価格は3倍以上となった。カーヴで2世紀近く、理想的な状態で保管されていたコレクションが蔵出しされたことが評価された。
　メゾン＆ドメーヌ・アンリオCEOでブシャール・ペール・エ・フィスのオーナー、ジル・ド・ラルジエールは「今回の希小なイベントは、メゾンのノウハウと例外的な畑を祝福するものとなった。投機ではなく、ボトルに隠された夢にひかれて、世界のコレクターや知識のある愛好家が集まった。彼らのブルゴーニュワインについての傑出した知識と熱意は、ブシャールが300年間にわたり培ってきた完ぺき主義という芸術に対する賛美であり、アジアのブルゴーニュのトップ畑に対する関心の増大を裏付けた」とコメントした。