ルイ・ロデレールのブリュット・ナチュール、日本でお披露目
- 2014/10/01
- 09:51
シャンパーニュのメゾン、ルイ・ロデレールが1974年のクリスタル・ロゼ以来40年ぶりに新発売するキュヴェ「ブリュット・ナチュール 2006」が、9月30日、東京・六本木一丁目のステーキバー「ルビージャックス」でお披露目された。

ブリュット・ナチュール2006は糖分添加をせず、ピノ・ノワール65%、シャルドネ35%。自社畑のすべてのブドウを同時に収穫し、ブレンドして圧搾。糖分がないと酸化のリスクが高まるため、抵抗力をつけようと9000リットルのフードルで発酵した。補糖も、マロラクティック発酵も、澱引きもせず、醸造はビオディナミのカレンダーに従って進められた。
ロデレールのスタイルである、フレッシュ感、正確さ、エレガンスが率直に表現されている。線は細いが、厳しさはない。ピュアな果実とミネラル感が際立っている。酸はまろやかで、クリーミィな舌触り。ふくよかさは、中間にかけてしっかりと持続する。これは気圧が4・5気圧に下げられていることと関連している。余韻には、樽に由来するほのかな苦みと塩みが感じられ、複雑さを生んでいる。スモークしたサーモンなど、料理と合わせると、きれいにハーモニーを奏でる。
ピノ・ノワールはヴァレ・ド・ラ・マルヌで最も早く収穫される南向き斜面の10ヘクタールのキュミエールの畑から。ビオディナミで耕作し、ときに潜在糖度が12%を超すという熟度の高さが、ノンドゼを可能にしている。他社のノンドゼはノンヴィンテージが多い中で、ヴィンテージで出したのはごまかしがなく、勇気ある決断だった。

来日したミッシェル・ジャノー副社長は「猛暑の2003年にキュミエールのピノ・ノワールが素晴らしい出来だったことが、ノンドゼを造るきっかけになった。2006年も暑い年で、よく熟したので、ドザージュは不要だった。キュミエールの畑の力を証明している」と語った。
ブリュット・ヴィンテージ2007も供されれた。ヴェルズネイとヴェルジー主体のピノ・ノワール90%からなるこちらは、ブラン・ド・ノワール的な味わい。カリン、アプリコットの香り。ふくらみと力強さがあり、フォアグラの鉄板焼き

と好相性だった。
もう一つのハイライトはクリスタルとクリスタル・ロゼの2006。クリスタルはフィネスとクラスを感じさせ、香りのスペクトラムの幅と味わいの複雑さは別格。2006はブドウがよく熟していて、現時点でも親しみやすい。カニ味噌のタルタルを添えた甘鯛

と合わせた。
クリスタル・ロゼは洗練された赤系果実の香りとチョーキーなミネラル感が際立つ。ヴェルベットのようになめらかで、柔らかい口当たりと、極めて長い余韻。別次元のエレガンスを感じさせ、プレスティージュ・ロゼの最高峰であることを再確認した。低収量で収穫したアイのピノ・ノワールをセニエしてブレンド。ブリュット・ナチュールと同じく、こちらも畑の力が生きている。上品でありながら、熟成和牛サーロイン

とも合わせられる強さもある。

ブリュット・ナチュール2006の日本輸入量は3000本。クリスタルの生産量の5%に満たない。今後、どのヴィンテージで生産するかは未定だというが、候補の一つは2009年ヴィンテージと見られる。

希望税込み価格は1万6200円。エノテカ(03-3280-6388)。

ブリュット・ナチュール2006は糖分添加をせず、ピノ・ノワール65%、シャルドネ35%。自社畑のすべてのブドウを同時に収穫し、ブレンドして圧搾。糖分がないと酸化のリスクが高まるため、抵抗力をつけようと9000リットルのフードルで発酵した。補糖も、マロラクティック発酵も、澱引きもせず、醸造はビオディナミのカレンダーに従って進められた。
ロデレールのスタイルである、フレッシュ感、正確さ、エレガンスが率直に表現されている。線は細いが、厳しさはない。ピュアな果実とミネラル感が際立っている。酸はまろやかで、クリーミィな舌触り。ふくよかさは、中間にかけてしっかりと持続する。これは気圧が4・5気圧に下げられていることと関連している。余韻には、樽に由来するほのかな苦みと塩みが感じられ、複雑さを生んでいる。スモークしたサーモンなど、料理と合わせると、きれいにハーモニーを奏でる。
ピノ・ノワールはヴァレ・ド・ラ・マルヌで最も早く収穫される南向き斜面の10ヘクタールのキュミエールの畑から。ビオディナミで耕作し、ときに潜在糖度が12%を超すという熟度の高さが、ノンドゼを可能にしている。他社のノンドゼはノンヴィンテージが多い中で、ヴィンテージで出したのはごまかしがなく、勇気ある決断だった。

来日したミッシェル・ジャノー副社長は「猛暑の2003年にキュミエールのピノ・ノワールが素晴らしい出来だったことが、ノンドゼを造るきっかけになった。2006年も暑い年で、よく熟したので、ドザージュは不要だった。キュミエールの畑の力を証明している」と語った。
ブリュット・ヴィンテージ2007も供されれた。ヴェルズネイとヴェルジー主体のピノ・ノワール90%からなるこちらは、ブラン・ド・ノワール的な味わい。カリン、アプリコットの香り。ふくらみと力強さがあり、フォアグラの鉄板焼き

と好相性だった。
もう一つのハイライトはクリスタルとクリスタル・ロゼの2006。クリスタルはフィネスとクラスを感じさせ、香りのスペクトラムの幅と味わいの複雑さは別格。2006はブドウがよく熟していて、現時点でも親しみやすい。カニ味噌のタルタルを添えた甘鯛

と合わせた。
クリスタル・ロゼは洗練された赤系果実の香りとチョーキーなミネラル感が際立つ。ヴェルベットのようになめらかで、柔らかい口当たりと、極めて長い余韻。別次元のエレガンスを感じさせ、プレスティージュ・ロゼの最高峰であることを再確認した。低収量で収穫したアイのピノ・ノワールをセニエしてブレンド。ブリュット・ナチュールと同じく、こちらも畑の力が生きている。上品でありながら、熟成和牛サーロイン

とも合わせられる強さもある。

ブリュット・ナチュール2006の日本輸入量は3000本。クリスタルの生産量の5%に満たない。今後、どのヴィンテージで生産するかは未定だというが、候補の一つは2009年ヴィンテージと見られる。

希望税込み価格は1万6200円。エノテカ(03-3280-6388)。
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