アペラシオンの階層化進めるラングドック
- 2014/10/13
- 22:55
フランスのラングドックワイン委員会のクリスティーヌ・B・モリーヌ輸出部長が来日し、アペラシオンの階層化について語った。

ラングドックの畑はオーストラリアの2倍に相当する23万ヘクタールの面積。かつては安価なデイリーワインの産地だったが、付加価値の向上と、消費者にわかりやすくするように、数年前からAOCの階層化に取り組んでいる。
モリーヌさんは「1980年代まではヴァン・ド・ターブルを大量に産する産地だったが、AOCワインの品質は向上している。世界的な需要が高まっている。品種もタイプも変化に富んでいる」と語った。
AOCワインはクリュ、グラン・ヴァン、AOCラングドックの3階層に分かれ、その下に地域名IGP、県名IGP、IGPペイドック、さらに地理的表示のないワインがある。AOCは15%、IGPが66%で、地理的表示のないワインが20%という割合。
ピラミッドの最高峰に位置する「クリュ」は並外れたアイコン的な存在。AOCコルビエール・ブトナック、ミネルヴォア・ラ・リヴィニエール、フォージェール、サン・シニアン・ベルルー、サン・シニアン・ロックブルンに加え、テラス・デュ・ラルザックで6つ。
「グラン・ヴァン」はAOCの特殊性、品種の個性、テロワールの多様性を映すワイン。コルビエール、ミネルヴォア、サン・シニアン、フィトゥー、リムー、ピクプール・ド・ピネなど。
AOCラングドックは手ごろなワインで、2007年にAOCコトー・ド・ラングドックの範囲を広げ、ラングドック・ルーシヨン地方の基層となる地方名のアペラシオンとして定めた。

ラングドックは年間315日以上、日照に恵まれ、トラモンタンと呼ばれる北西からの風によって、病害の心配がいらない。土壌は粘土石灰質、片岩、左岸、小石など多様性に富んでいる。36のAOCがあり、西部、南部、沿岸部、セヴェンヌ山脈側、モンターニュ・ノワール側の5つに大別できる。
冷涼な西部では世界初のスパークリングワインのラ・ブランケット・ド・リムーが生まれ、地中海性気候の南部からはコルビエールやフィトゥーなど凝縮したワインが生まれる。海の影響が強い沿岸部は、最大の白のAOCピクプール・ド・ピネなど。モンターニュ・ノワール側はミネルヴォアやサン・シニアンなど。
品種はボルドー、ローヌ品種を主体に多彩で、スパークリングから白、ロゼ、赤までワインのタイプも多い。品質が着実に向上しており、発掘しがいがある。東京・代官山のレストラン「ル・コントワール・オクシタン」で、アンドレ・パッション・シェフの名物カスレ

やイワシのピサラディエール、

セート風お魚のブーリード

と合わせながら、魅力を探った。

ラングドックの畑はオーストラリアの2倍に相当する23万ヘクタールの面積。かつては安価なデイリーワインの産地だったが、付加価値の向上と、消費者にわかりやすくするように、数年前からAOCの階層化に取り組んでいる。
モリーヌさんは「1980年代まではヴァン・ド・ターブルを大量に産する産地だったが、AOCワインの品質は向上している。世界的な需要が高まっている。品種もタイプも変化に富んでいる」と語った。
AOCワインはクリュ、グラン・ヴァン、AOCラングドックの3階層に分かれ、その下に地域名IGP、県名IGP、IGPペイドック、さらに地理的表示のないワインがある。AOCは15%、IGPが66%で、地理的表示のないワインが20%という割合。
ピラミッドの最高峰に位置する「クリュ」は並外れたアイコン的な存在。AOCコルビエール・ブトナック、ミネルヴォア・ラ・リヴィニエール、フォージェール、サン・シニアン・ベルルー、サン・シニアン・ロックブルンに加え、テラス・デュ・ラルザックで6つ。
「グラン・ヴァン」はAOCの特殊性、品種の個性、テロワールの多様性を映すワイン。コルビエール、ミネルヴォア、サン・シニアン、フィトゥー、リムー、ピクプール・ド・ピネなど。
AOCラングドックは手ごろなワインで、2007年にAOCコトー・ド・ラングドックの範囲を広げ、ラングドック・ルーシヨン地方の基層となる地方名のアペラシオンとして定めた。

ラングドックは年間315日以上、日照に恵まれ、トラモンタンと呼ばれる北西からの風によって、病害の心配がいらない。土壌は粘土石灰質、片岩、左岸、小石など多様性に富んでいる。36のAOCがあり、西部、南部、沿岸部、セヴェンヌ山脈側、モンターニュ・ノワール側の5つに大別できる。
冷涼な西部では世界初のスパークリングワインのラ・ブランケット・ド・リムーが生まれ、地中海性気候の南部からはコルビエールやフィトゥーなど凝縮したワインが生まれる。海の影響が強い沿岸部は、最大の白のAOCピクプール・ド・ピネなど。モンターニュ・ノワール側はミネルヴォアやサン・シニアンなど。
品種はボルドー、ローヌ品種を主体に多彩で、スパークリングから白、ロゼ、赤までワインのタイプも多い。品質が着実に向上しており、発掘しがいがある。東京・代官山のレストラン「ル・コントワール・オクシタン」で、アンドレ・パッション・シェフの名物カスレ

やイワシのピサラディエール、

セート風お魚のブーリード

と合わせながら、魅力を探った。
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