世界最優秀ソムリエのマルクス・デル・モネゴ、SAKE試飲セミナー
- 2014/10/16
- 23:32
ドイツ出身の世界最優秀ソムリエのマルクス・デル・モネゴ氏が来日し、日本酒の蔵元などを相手に特別セミナーを行った。

モネゴ氏は1998年の世界大会で優勝。ワイン界の最高峰資格であるマスター・ソムリエ(MS)とマスター・オブ・ワイン(MW)の資格も有する。日本酒への関心が深く、日本酒を世界に発信する酒サムライを叙任するため来日した。
セミナーでは、シルヴァーナー、ヴァイスブルグンダー(ピノ・ブラン)、リースリングの計8種のドイツワインを試飲した後、5種の日本酒を試飲した。「浦霞 純米吟醸 禅」「東光 大吟醸」「櫻正宗」「出羽桜 純米吟醸 出羽燦」「達磨正宗 1989年」。

モネゴ氏の分析は正確で、表現は豊かで多彩。純米吟醸の禅については「空気をふくませると、香りが飛び出してくる。エレガントな果実があり、南仏のキャバイヨンメロンをほうばったよう」とコメントし、白身の刺し身や、南仏にあるメロンとベーコンの組み合わせと、合わせても面白いと指摘した。
東光 大吟醸はインターナショナル・ワイン・チャレンジの大吟醸部門のトロフィーを受賞した。「トロピカルフルーツに加えて、クローブ、カルダモン、フェンネルや八角の香りもある。フェンネルを生かして、オレンジのスライスをカニ肉と合わせたものや、クローブやカルダモンを使ったお刺身のマリネと合うのでは」と、その場で的確な相性を指摘した。
櫻正宗は「テロワールの酒と呼びたい。土壌や気候が感じられる。フルーツだけでなく、強いミネラル感、土やヨードのニュアンス」とコメント。出羽燦については「ブラックチェリー、マンゴー、オレンジとレモンの皮などフルーツバスケットのようだ。口に入れると、サクランボを食べるようなニュアンス。ユズや柑橘を使ったうどんのような炭水化物がフルーツを持ち上げてくれる」と食材の知識も詳しい。
古酒の達磨正宗は「ソムリエ選手権のブラインド試飲で出たら、マディラと判断するだろう。マホガニー色で緑がかったワインはマディラしかない。香りが開くと、ダークチョコレート、ココア、ドライプラム、オレンジの皮が出てきた」と。
酒自体のコメントもさることながら、その場で広がる料理のイメージが豊か。「日本酒とワインは違うようで、似ているかもしれない。この5つの酒でディナーをカバーできる。日本酒はソムリエに驚きを与えられる。私の希望としては、ラベルが読めるようになるといい。ブランド名前、お米の種類、タイプだけでもローマ字表記が入ると」と提言した。
セミナーでは、インターナショナル・ワイン・チャレンジのSAKEチェアマンの大橋健一氏が、補足的な説明を加えた。


モネゴ氏は1998年の世界大会で優勝。ワイン界の最高峰資格であるマスター・ソムリエ(MS)とマスター・オブ・ワイン(MW)の資格も有する。日本酒への関心が深く、日本酒を世界に発信する酒サムライを叙任するため来日した。
セミナーでは、シルヴァーナー、ヴァイスブルグンダー(ピノ・ブラン)、リースリングの計8種のドイツワインを試飲した後、5種の日本酒を試飲した。「浦霞 純米吟醸 禅」「東光 大吟醸」「櫻正宗」「出羽桜 純米吟醸 出羽燦」「達磨正宗 1989年」。

モネゴ氏の分析は正確で、表現は豊かで多彩。純米吟醸の禅については「空気をふくませると、香りが飛び出してくる。エレガントな果実があり、南仏のキャバイヨンメロンをほうばったよう」とコメントし、白身の刺し身や、南仏にあるメロンとベーコンの組み合わせと、合わせても面白いと指摘した。
東光 大吟醸はインターナショナル・ワイン・チャレンジの大吟醸部門のトロフィーを受賞した。「トロピカルフルーツに加えて、クローブ、カルダモン、フェンネルや八角の香りもある。フェンネルを生かして、オレンジのスライスをカニ肉と合わせたものや、クローブやカルダモンを使ったお刺身のマリネと合うのでは」と、その場で的確な相性を指摘した。
櫻正宗は「テロワールの酒と呼びたい。土壌や気候が感じられる。フルーツだけでなく、強いミネラル感、土やヨードのニュアンス」とコメント。出羽燦については「ブラックチェリー、マンゴー、オレンジとレモンの皮などフルーツバスケットのようだ。口に入れると、サクランボを食べるようなニュアンス。ユズや柑橘を使ったうどんのような炭水化物がフルーツを持ち上げてくれる」と食材の知識も詳しい。
古酒の達磨正宗は「ソムリエ選手権のブラインド試飲で出たら、マディラと判断するだろう。マホガニー色で緑がかったワインはマディラしかない。香りが開くと、ダークチョコレート、ココア、ドライプラム、オレンジの皮が出てきた」と。
酒自体のコメントもさることながら、その場で広がる料理のイメージが豊か。「日本酒とワインは違うようで、似ているかもしれない。この5つの酒でディナーをカバーできる。日本酒はソムリエに驚きを与えられる。私の希望としては、ラベルが読めるようになるといい。ブランド名前、お米の種類、タイプだけでもローマ字表記が入ると」と提言した。
セミナーでは、インターナショナル・ワイン・チャレンジのSAKEチェアマンの大橋健一氏が、補足的な説明を加えた。

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